幼子のように

Smile of the Sun - 太陽のほほえみイメージ

 先日私の友だちが名古屋に住むいとこから受け取ったという手紙を見せてくれた。それは長い手紙であったが、明らかに孤独な人が書いたものであった。手紙の主は、日常のいろんな事を書いていて、すべては不平不満であった。

 彼は天候のことから始め、冬が余りにも寒く、春はまた雨が多く、今、夏は暑すぎると言い、健康についても、重病にかかっている訳ではないが、最近、歯が悪いと言った。次に借りているアパートについても、戸がきっちりしまらない、家に陽が余り入らない、そして家賃が高すぎる......といった具合である。

 更に彼は、15年間も会社に勤めているが、毎日型通りの仕事ばかりでウンザリだと言い、もっと仕事が面白いといいのにと言った。また、人のことについても......家主や、アパートの人たち、会社の上司たちや同僚など、誰もが彼の神経にさわった。皆利己主義で、どの人も自分のことをかまってくれないと言うのである。そして最後に、「君が名古屋を去ってからというもの、僕には誰も話す人がいない」と書いているのであった。

手紙を受け取った私の友だちは、そのいとこのことについて「かわいそうに彼はいつも、こうなんです。僕は週に一度、友だちがいない彼を励まそうと必ず訪ねたものですよ」と言った。

 彼に友だちができない理由は明らかである。誰も不平ばかり言う人を好まない。人は一生の間にいろんな問題につき当り、それを解決してゆかなければならない。私たち自身の生活は、もし、不平を言わず、物事の明るい面を見るようにすれば、もっと楽しくなるにちがいない。