節制というのは、抑制の徳でぁる。これはどんな場合にも行き過ぎた行動をさけさせる食べすぎ、飲みすぎ、眠りすぎ、働きすぎ、また、興奮しすぎるとか腹を立てるなどということをさせないのである。この節制の徳があってこそ、私たちの生活に健康なバランスを保つことができる。
最後の剛毅は、道徳的な強さの徳であり、生活の上に特別な障害が起こつた時に役に立つ。誘惑にあっても、剛毅、つまり心の強さが助けてくれる。良い生活を送ろうとする道に立ちふさがる悪の力に打ち勝てるように、私たちを強くしてくれるのである。
ヴァイオリンは、無限と言えるほどさまざまなメロディを奏でることができる。しかし、どうしても4本の糸が必要である。これと同じように、先にのべた4つの美徳は、良い生活を送るために絶対に欠かすことができない。4つのうちの一つでも欠ければ、その人は、糸の切れたヴァイオリンのようになるのである。