「どうぞ」と「ありがとう」

Smile of the Sun - 太陽のほほえみイメージ

 ある小学校の先生が、最近、教室での研究課題として、どうすれば平和が得られるかについて、生徒の意見を書かせた。

 子供たちの提案の幾つかは、次の通りである。「鉄砲を売らない」「誰もどなりつけない」「自分のおもちゃをよその子にも使わせる」「誰にもけんかをさせないようにする」「外国の病人を助ける」「どうぞとありがとうを言おう」「みんなに神様のことを話し、平和のために祈る」

 この答えを出した子供たちは、平和について幅広い考えを持っていることがわかる。彼らはあらゆる戦争をやめさせ、外国の苦しんでいる人々を全部助けたがっている。子供らしい知恵しか持たなくても、平和はお互いの間のつながりと深い関係があることを知っているのである。

 子供たちは、「自分のおもちゃを貸してあげ」「人をどなりつけたりせず」「どうぞとありがとうを言い」世界平和のために役立てると考える。

 他のことと同様、このことに関しても、大人は子供に学ぶべきことがたくさんある。私たちは、平和とは単に戦争のない状態だと考えがちだが、実際はそれだけではない。ほんとうの平和には全ての人々の間に、友情と積極的な協力が必要なのである。

 国々の間の戦争には胸が痛む。私たちは、戦争が一刻も早く終わるように神に祈らなければならない。それと同時に、戦争を心配するあまりに、それぞれの住む世界の一隅に、真の平和を打ち立てるという各自の役目をおろそかにしないように気をつけたいものである。