私がこの小さい植物に感心したのは、その意志の強さと忍耐力である。大人が褒めちぎる見事な花々は、咲くまでにいろいろな世話をしなければならない。しかし、タンポポは自分自身で育ち、人間が全滅させようとしても、なんとかして生き残る。
先日、私が乗っている車を止めて窓から何気なく外を見た。すると前の車輪の近くに一群れのタンポポが生えていて、私にほほえみかけているようだった.木の根元のコンクリートに囲まれたごく狭い土地で、"子供の花"は生きる場所を見つけたのである。そして、タンポポはさわやかな黄色に輝いていた。
タンポポはいつも私の子供時代を思い出させ、また、我慢強さの模範として私の心に焼き付けられた。