幸せな人生への招待

Smile of the Sun - 太陽のほほえみイメージ

 最近、実業家のグループが行なったパーティで、趣味と才能のことが話題になった。学生時代には音楽に興味を持ったと言う話や、文章や絵を描くことに熱中したという話がでた。

 しかし、その中の一人はみんなの話がほぼ終わるまで黙っていた。それからこう言った。「仕事以外のことで僕にできるのは、人を笑わせることぐらいだな。」

 その席にいた人たちは皆、他人を楽しくさせる能力も、やはり大切な才能だとみんなうなずきあった。

 人の持つ才能は、確かにさまぎまである。しかし残念なことには、それらの価値がすべて認められているとは限らない。

 ぁる人々の才能は、山の中から掘り出されない金のように、一生かくされたままで終わる。こういう人は、自分がりっぱな宝を持っていることにさえ気づかない。

 また、ある人はお金のように才能を隠しておく。こういう人は、自分の能力をよく知ってはいるが、自分の満足を得るためだけにしかその才能を使おうとしない。

 最後に、才能は個人的な所有物であるだけではないと思っている人がある。こういう人は、自分の能力を、周囲の人々の幸せのために活用し、またのばしてゆくべきだと考える。

 自分の持つ才能をよく知り、それを自分のためばかりでなく、他人のために使うこと。そこに、実り豊かで幸せな人生を送る秘訣を見い出すことができるのである。