人生はとても短い!

Smile of the Sun - 太陽のほほえみイメージ

 最近、ヨーロッパに留学していたアメリカ人の学生から、面白い話を聞いた。

 この学生は、最初ドイツに行った。学校の近くに農場があったので、農家の人たちとも親しくなり、時間さえあれば農場に出かけ田畑を耕すのを手伝った。それはかなりの重労働であった。1日が終わって農家に帰ると、農夫はよく言ったものだ。

「人生は短いから、一瞬一瞬をできるだけ有効に使わにゃならんよ」と。

 ドイツでの留学を終えると学生は、スペインで勉強することとなった。ところがスペインの農夫というのは、ドイツの農夫とは仕事に対する考え方が全く違っていた。

 スペインの農夫は、のんびり屋で冗談を言い、時には仕事の手を止め、蝶々が飛んでいるのを眺めたり、度々休んでは水を飲んだりおしゃべりするのであった。どうしてもっと一生懸命仕事をしないのかと農夫に聞いてみると、農夫はこう言った。

「人生は短いから、一瞬一瞬をできるだけ有効に使わにゃならんよ」と。

 ドイツもスペインの農夫も同じことを言ったが、彼らは、それを全く違う意味に受け取っている。ドイツ人は仕事中心に、スペイン人は人生の楽しみを中心に考えているのだった。

 もちろん両方とも大切である。私たちの短い人生の間、皆働くことによって、よりよき世界のために貢献しなければならない。しかし、また、神は私たちがそうすることによって幸福と楽しみを見出すようにと思っておられるのである。