このコーナーでは、カトリック信仰への大切な道標を月一回掲載していきます。
(カトリック教育施設の写真も毎回掲載します)

 

2021年09月の善き牧者の学校
(兵庫)学校法人百合学院
中学校・高等学校

カトリック教会の大切な宝 七つの秘跡

キリストの愛のしるしである目に見える証(秘跡) (最終回)

 父が聖霊によって世に派遣したキリストは、その使徒たちを通して、彼らの後継者すなわち司教たちを、ご自分の聖別と派遣とに参与する者とした。その司教が自分の奉仕の任務を教会共同体の中で具体的な種々の役務と段階に分けて授けた。こうした種々の教会位階制度の中で、古代から団体制に基づく三つの位階「司教・司祭・助祭」は、神の制定による教会の役務を秘跡として委ねられてきた。

 旧約聖書を見るとき、祭司たちは民の一致のために神と人との仲介者として描かれており、その為に特別に聖別された人であった。その具体的な使命は、特に神と人との和解のための"いけにえ"を捧げることであった。
 イエスの時代、新約聖書では、イエス・キリストは唯一の大祭司として、自らを"いけにえ"として捧げた。これによって神と人との和解は、完全に成就したのである。したがって、神と人との仲介者は、今も復活されたイエス・キリストだけである。
 イエスの選んだ弟子たち、彼らは後に教会の礎となり「使徒」と呼ばれるようになる。「使徒」とは"み言葉の宣教者"であり、"共同体の指導者"である。その権威は神から授けられたものであり、イエスの復活の後、使徒的使命が次の世代に委託されていくのである。その委託の連鎖を保証するものは、「聖霊」である。
 イエスの復活後の教会指導体制は、そのはじめから監督(司教)、長老(司祭)、執事(助祭)であり、彼らの任命には "按手"によって行われる。按手とは、聖霊の働きを願う行為のことであって、それによって神の賜物であるカリスマ、それも役務の賜物を授かるのである。それは洗礼の時と同様、一回限りのものである。
 したがって、すべての聖職者の任務の泉は、叙階の秘跡である。イエス・キリストは新しい永遠の祭司となられ、本当の"いけにえ"は、自らすべてを神に捧げることであり、人々への奉仕者となることである。

 

叙階の秘跡

 神の制定による叙階の秘跡によってキリスト信者の中のある者は、消えない霊印で刻印され、聖務者とされます。すなわちその者は、各々その叙階に応じて"かしら"であるキリストの位格において、教える任務、聖化する任務及び統治する任務を果たし、かつ神の民を牧するよう聖別され任命されます。

 

心のともしび運動 松村信也

 

*今回でこのシリーズは終了します。お読み頂きありがとうございました。
10月から新しいシリーズが始まりますので、どうぞお読みください。