2022年12月の善き牧者の学校
(横浜)聖光学院中学校・高等学校
校舎・受付前の聖家族像・聖堂

カトリックのあれこれ

ご聖体に関する注意事項 第二回

ミサ以外のときの至聖なる聖体に対する礼拝の幾つかの形式

  1. 聖体礼拝は、感謝の祭儀と密接に関連する。ミサ以外の場においても、至聖なる聖体に対する公的ならびに私的な信心は大いに奨励されるべきである。それを通して、信者は、真に現実に現存するキリスト「すでに実現している恵みの大祭司キリスト、全世界のあがない主であるキリスト」に礼拝を捧げるからである。司牧者は、自らも模範を示しながら、聖体礼拝の実践を促進する責務を帯びている。特に、聖体顕示と聖体の形態の内に現存するキリストに対する礼拝の祈りを奨励すべきである。
  2. 信者は、聖体の内に現存する主キリストに対する感謝のしるし、愛のあかし、捧げるべき礼拝の表明として、この至聖なる秘跡に対して一日の内の訪問を怠るべきではない。
  3. 至聖なる秘跡の内に現存するイエスを観想することは、霊的な聖体拝領として、数多くの聖人たちの素晴らしい模範において明らかなように、信者をキリストに力強く結び付けるからである。至聖なる聖体が安置される教会堂は、重大な理由による妨げがない限り、至聖なる秘跡の前で祈りを捧げることが出来るように、毎日少なくとも数時間は、信者たちのために開放されていなければならない。
  4. 至聖なる聖体の顕示は、つねに典礼書に定められた規則に従って行わなければならない。
  5. 安置もしくは顕示された至聖なる秘跡の前でロザリオを唱えることは、その単純さと深みにおいて、驚くべき祈りゆえに、除外されるべきではない。しかし、特に聖体が顕示されている場合には、その種の祈りの性格は、とりわけ聖書からの朗読を用いて、あがない主キリストの生涯の神秘と全能の御父の救いの計画を観想する祈りであることが強調されるべきである。
  6. 至聖なる秘跡が顕示されるときには、例え短時間であっても、誰もその場にいないということがあってはならない。(交代)
  7. ミサが捧げられている間は、顕示は厳格に中断されるべきである。礼拝のために顕示されるホスティアは、礼拝の時間の直前に捧げられるミサで聖別されることが相応しい。そのホスティアは、聖体拝領のあと、祭壇の上の顕示台に安置されるべきである。

聖体行列と聖体大会

  1. 聖体行列に関する規定を定め、その参加および尊厳について配慮するのは、教区司教の責務であり、信者による礼拝を奨励しなければならない。
  2. 教区司教の判断により可能である地方においては、特にキリストの聖体の祭日に、至聖なる聖体に対する崇敬の公然のあかしとして、公道を通って行う聖体行列を催さなければならない。キリストの聖体の祭日に信者がうやうやしく参加する聖体行列は、主から与えられた恵みであり、毎年、参加者に喜びをもたらしているからである。
  3. ある地域に置いてはこれを行うことは不可能であるが、聖体行列を行う伝統が失われることを赦すべきではない。その代わりに、例えば教会が所有する巡礼所や公の権力が認めるなら公園で行うなど、今日の状況の中でこの伝統が保持されるための新しい方法が検討されるべきである。
  4. 聖体大会の司牧的価値は大いに評価すべきであり、信仰と愛の純粋なしるしであるべきである。それは、すでに定められていることにしたがって熱心に準備され、開催されるべきである。そうすることによって、信者は相応しい仕方で、神の御子の御からだと御血の聖なる神秘を礼拝する機会を持つことができ、各自のうちにあがないの実りを絶えず経験することが可能となる。