生前ハヤット神父が書いたお話「太陽のほほえみ」(英語と日本語)を、
2015年5月掲載分から2021年3月掲載分まで保存しています。どうぞご覧ください。

ハヤット神父
ハヤット神父

 

隣人とは・・・

Smile of the Sun - 太陽のほほえみイメージ

 グラディスは、子どもの頃小児マヒにかかり、歩く時、杖がいる。しかし、彼女は車の運転ができるので、ある会社に勤め、自分と母親の生活を支えている。彼女はカナダの小さい町に住んでいて、冬になると人を雇って家の周囲の雪かきを頼む。

 しかし、去年はその必要がなかった。隣へ引っ越してきた一家の主人が、自分とグラディスの家の周りの雪かきをしてくれたからである。グラディスがお礼をしようとすると、彼は何も受け取らず、「オランダで一人暮らしをしている母が人に助けて貰えるようにと思いましてね。」と言った。

 ある夜、ひどい吹雪があり、グラディスは明日は仕事を休まなければならないと思った。しかし、彼女は、隣の主人が仕事に行く前に雪かきをしてくれたので、彼のお陰で、彼女は仕事に行くことができた。

 夕方仕事から帰って来て、車をガレージに入れようとした時、隣の奥さんが赤ん坊を抱いて家から走り出てきて「すみません。病院まで連れて行ってください」と叫んだ。赤ん坊の顔は真っ青で、息も絶え絶えだった。

 病院に着くと、赤ん坊は、 すぐに酸素吸入のテントに入れられた。医者の話では、もう少し遅ければ命は助からなかっただろうということであった。

 グラディスは思った。「もし、あの子のお父さんが朝早く雪かきをしてくれなかったら、私はあの子を病院までつれていけなかったんだわ。」