学ぼうとする学生には、沈黙が必要である。また、友だちがほしいと思う人や、他人に有益な影響を及ぼそうとする人にも、沈黙は必要である。しゃべりすぎる人は、大抵、敬遠される。
その反対によい聞き手、つまり、沈黙の仕方を知っている人は、慰めと忠告を与えてくれる人として、喜んで迎えられる。こういう人が話すとその言葉は尊重される。深い考えに基づいた言葉だからである。
ソクラテスは講義を通じて、青年に雄弁術を教えた。そして、2倍の授業料を要求することによって、もっと大事なもの、沈黙の価値を教えたのであった。