2024年07月のコリーンのコーナー

(愛知)(学)聖カタリナ学園
聖カタリナ幼稚園
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守護の天使像

Let's シャウト・アウト①

 英語のshout(シャウト)という単語は「叫ぶ」という行為を意味していて、おおよそ声の大きさを強調するとき、またしばしば負の感情を前面に押し出すときに使われます。ところが、最近使われるshout-out(シャウト・アウト)という新しい名詞は、声は大きくても小さくてもよくて、いつも感情的には前向きな姿勢を示します。

 「だれかにシャウト・アウトを捧げる」という言い方をすれば、公の場で人に賛辞や感謝を伝えるという意味になります。最近米国で、みなやたらと「シャウト・アウト」したがるようです。オンラインでも、また対面でのイベント中であっても。例えば、「いつも私を信じていてくれたお母さんに、大きなシャウト・アウトを捧げます。」といった具合に、感謝を伝えます。

 この言葉の使われ方がいつはじまったかは定かではありません。1990年代にはじまったようです。こうした言葉の使われ方は、初めに教会で礼拝のときに会衆が讃美を捧げるよう呼びかけるところから始まり、広まっていったのでしょう。それがヒップ・ホップ音楽をとおして流行り、ほかのメディアにまで広がり、社会の主流へと押し上げられていきます。この言葉の流行がどのようにして進展していったかはおくとして、公けの場で賛辞をおくるという行いは実は新しいものではありません。

 シャウト・アウトが使われはじめてからほんの数十年しか経っていませんが、いささか似通ったアレルーヤ(又はハレルーヤ)という感嘆句は喜びに満ちたもので、何千年にもわたって使われてきました。
 アレルーヤという言葉は、もともと「神を褒めたたえよ!」といった意味です。英語や日本語の聖書、教会での典礼・礼拝などではよく訳されないままだったりするのですが。これは神を褒めよ、といった励ましであったり、ただ神への深い感謝を表わすものであったりもします。また英語では、ときに日常会話で使われることもあります。このアレルーヤは、必ずしも神の現存をはっきりと感得した特別な瞬間を言いあてているわけではないかもしれませんが、最も必要な時に誰かが自分の人生に入りこんできてくれるという神秘的な方法を祝うものであるのかもしれません。

 アレルーヤと聞くと子どものころ、カトリック教会でも、ミサのあいだにフォーク・ソングで祝われる短い時期があって、その時の記憶がよみがえります。日曜日のミサでは、夢中で歌っていたことを思い出します。おそらく誰にでも歌いやすかったからでしょう。
 ミサでの思い出よりももっと鮮やかに覚えているのは、日曜の朝、家での喜びでした。父が「歌えアレルーヤ、歌えアレルーヤ、主に歌え、アレルーヤ」(ゲイリー・オールト作、1973年)と歌うと、私も一緒になって喜んで歌ったからです。父は鏡の前で髭剃りに忙しく手を動かしながらも、この一節を大声で歌っていましたが、私の指はエアー・ギターをつま弾いていたのです。
 それもまた近くの聖マーガレット・メアリー教会でのミサ聖祭に行く前の、いい肩慣らしとなりました。

次回は「Let's シャウト・アウト②」のお話を7月21日に掲載予定です。