援助会員の皆さまへお送りした手紙の内容をホームページをご視聴の皆さまにもご紹介します。
この手紙は、2ヶ月に一度、機関紙「心のともしび」と共にお届けしていて、今回は04月始めのお便りです。

ご復活おめでとうございます

2024年04月10日の会員さんへのお便り

 私たちは、能登半島地震で被災された方々に、また、各地でまだまだ困難な状況にいらっしゃるすべての方々に、一刻も早く必要な支援が届けられますようにと、心から祈り続けています。
 そして、世界中のすべての人が、共通の家である地球に住む家族であることに目覚め、各地の紛争が一日も早く平和的に収束することを願い、祈り続けています。

さて、毎年のことなのですが、復活祭と中高の入学式は、ほぼ同じ時期に当たります。私は校長在任中、中学校の入学式の中で新入生に、聖土曜日の夜の祈りの式で灯されるろうそくについて話してきました。その一例をご紹介させていただきます。

*~~~~~~(ある年の式辞より) 先週土曜日の夜、世界中のカトリック教会では、「復活徹夜祭」が行われました。私たちのために十字架に架かって亡くなってくださったイエス・キリストが、死に打ち勝って復活されたことを祝う祈りの式です。復活されたキリストのシンボルは「光」です。電気を消して真っ暗になった聖堂の中で、キリストの復活を象徴するろうそくに火が灯されます。そして参加者一人ひとりが持つろうそくに、その火が移されて、聖堂全体がろうそくの明かりで満たされ、ご復活を祝う聖歌を歌い、祈りを捧げるのです。

 新入生の皆さん、ろうそくの炎(ほのお)って不思議だと思いませんか? たいていの物は人に分けると少なくなりますよね。でもろうそくの炎は、隣の人に分けるとどうなるでしょうか? そう、輝きが二倍になるのです。私たちの心も同じです。人の痛みに気づく優しい心、困っている人を助けようとする強い心を燃え立たせて、その炎を伝えていくことができたならば、一人ひとりの心に灯りが灯され、お互いを思いやる素晴らしい集団が作られていくことでしょう。皆さんが、温かな仲間となって輝きを増し、成長してくれることを期待しています。

 ろうそくは、自らを削りながら周囲の人に明るさや温かさを与えます。新入生の皆さんが、辛い思いをしている人に寄り添い、他者のために喜んで自らを捧げる生き方を選ぶ青年として成長してくれることを願っています。
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 キリストの灯りが、甚大な自然災害や悲惨な紛争、病や孤独に苦しむ人々を照らし、世界中がキリストの平和で満たされますように。援助会の皆様方と心を一つにして祈りたいと思います。 アーメン。

心のともしび運動YBU本部
代表役員 阿南孝也
  職員一同