大人になるとは

Smile of the Sun - 太陽のほほえみイメージ

 子供はいったいいつ大人になるのだろうか? 法律上では二十才になった時と決められているが、心理学的に言うと、自分が、受ける一方というのをやめて、人に与えるようになった時だということである。この時、人は一人前の大人になり、社会に出ても立派に責任を果たせるようになるのである。

 法律的にはもう大人だと認められている若い人が、心理的にはまだ未成年の段階にあるという例はいくらでもある。たとえば、い人が、働いていながら、まだ両親に面倒をかけているのはその例である。彼らは給料を全部自分のために使い、二十代になっていながら、生活態度は子供のままで、与えることよりも受けることしか考えないのである。

 このような未成熟な人であれば、結婚生活もうまくいかないだろう。結婚の場合でも、友情に関しても、愛の本質は、愛する人のために自分を惜しげもなく差し出すところにある。しかし、未成熟な人は受けることしか知らない。幸福は、与えなければ、得ることは出来ないので、未成熟な人は互いに愛し幸福になることがで出来ない。若い女性や男性は、結婚するまでに、一人前の大人にならなければならない。与えることを学ぶことはとても大切なことである。すなわち、幸せになるためには受ける人ではなく、与える人になるべきなのである。