せっかく頂上だと思った2人にとってはショックだったが、それから後になってもそれをよく思い出し、ある意味でこの高い山は私の人生のシンボルだと思うようになった。
人間は皆この地上での成功を目指して生きている。成功とはまず一つの目的を作り、それを目指して努力し、目的を達成した時に得られるものだと思われている。しかし、一つの目的を達成してもまたすぐに他の目的が待ちかまえている。
ちょうど私たちが頂上だと思って到達したところ、そこは頂上ではなく、ただの台地だということに気がつき、別の 新しい山が私たちを待ち受けていたと同じようなものである。
完全な成功はこの地上では決して得られるものではない。真の頂上はこの地上には存在しない。わたしたちが永遠の生命に入り、神と完全に一致した時に初めて真の頂上に到達できるのだと思う。