2021年07月の善き牧者の学校
(京都)聖母学院中学高等学校聖堂と
学校法人聖母女学院 本館

カトリック教会の大切な宝 七つの秘跡

キリストの愛のしるしである目に見える証(秘跡) (第三回)

従来、この秘跡は"終油の秘跡"と呼ばれ、生命が危なくなった人に対して授ける秘跡として行われていました。第二ヴァチカン公会議以降、この秘跡は"病者の塗油の秘跡"と改名されると同時に、病気で苦しんでいる人々はもちろんですが、手術を控えている人にも癒しと恵みの力を授ける秘跡として実施しています。

 

⑤病者の塗油の秘跡
 危険な容態にある病気の信者の苦痛を和らげ救いが与えられるよう、また、教会が苦しみを受け栄光を受けたイエスに、その人を委ねて祈る病者の塗油は、病人に油を塗布し典礼書に規定された文言を唱えることによって授けられます。病気から癒されることこそ神の恵み、神の哀れみのみ業であるからです。 "癒し"は、神の国のしるしであり、またイエスが御父の力と霊を現す機会であります。 人が病気になった時、共同体はあわれみ、祈り、癒しの行い、ゆるしなどで応えて、主の名によって病人と全体的に出会います。 「あなたがたの中で病気の人は、教会の長老を招いて、主の名によってオリーブ油を塗り、祈ってもらいなさい。」(ヤコブ5:14) 重い病の時には、自宅でも病院でも司祭に病者の塗油を受けられます。

心のともしび運動
松村信也