もう亡くなったが、舅は無口な人だった。舅は一人息子で、彼の母も殆ど口をきかない人だったそうだから、無駄な話をしない暮らしが身体に染み込んでいたのかもしれない。...
もう亡くなったが、舅は無口な人だった。舅は一人息子で、彼の母も殆ど口をきかない人だったそうだから、無駄な話をしない暮らしが身体に染み込んでいたのかもしれない。...
クリスマスを祝う習慣は、日本でも、もうすっかり定着したようだ。それでも、クリスマスが善き恵みであることは、まだよくは知られていない。 昨年のクリスマスイヴの...
「主の祈り」には、「わたしたちの日ごとの糧を、今日もお与えください」という一文がある。私も幼い頃から、主の祈りは唱えていたが、子どもというのは無邪気なもので、...
日曜日の公園で、幼い子どもたちがシャボン玉を吹いて遊んでいるのを見た。数えきれない数の虹色の玉が風に乗って飛んで行く。驚いたのは、一人のお父さんがリズミカルな...
日本人女性の宇宙飛行士が、初めてスペースシャトルに搭乗したのは1990年代のことである。宇宙から帰ったその方、向井千秋さんに、小学生がインタビューする短い番組...
「いつくしみ深き 友なるイエスは 罪とがうれいを とり去りたもう・・・」 多くの人々によく知られ、愛されている賛美歌の一つ「いつくしみふかき」である。結婚式...
多くの方々もきっとそうなのではないか、と勝手に思っているのだが、私も大げさな美談というものが苦手である。気高い行いをする人は確かにおられるし、尊敬の念も湧くが...
気づきとは何か、と問われると、答えるのが難しい。それは深い体験だからだ。日常的な気づき、例えば働いている同僚の顔色が悪いとか、電球の一つが切れて部屋が暗い、な...
「まなざし」とは、人が何かを見る時に向ける視線のことである。だが単に視線とか目つきというには留まらない、深い意味があるようだ。実際、哲学や文学、特に批評の分野...
「新たな出発」と聞くと、それだけで気持ちが晴れるような気がする。「出発」も「新たな」も希望を感じさせる前向きな言葉だからかもしれない。 「新たな」つまり「...