私は、光よりも、そこからつくられる影の物語に惹かれます。 ピエール・ファーヴルはサヴォイアの村で生まれ、パリで勉学中、ザビエルとイグナチオに出会います。福音...
私は、光よりも、そこからつくられる影の物語に惹かれます。 ピエール・ファーヴルはサヴォイアの村で生まれ、パリで勉学中、ザビエルとイグナチオに出会います。福音...
遠藤周作の『深い河』で、主人公の大津はフランスの神学校で自分にとっての神について語ります。それが美津子への手紙のなかで明かされます。 「神とはあなたたちのよ...
人とつながること、絆をもつことの大切さは、誰もが身に沁みて感じています。問題はいかにつながるか、どうその絆を育んでいくかです。 米国の作家イーユン・リーは中...
「あしひきの山路越えむとする君を 心に持ちて安けくもなし」 海外から戻って初めに手にとった本はなぜか万葉集でした。読み始めると、衝撃を受けました。 みな人...
故郷をすてて、いきなり外国に送られる、そんなこと私にはできない。マザー・テレサの話をすると、学生はそう反応します。 テレサは東欧から18歳でアイルランドの修...
「『サヨナラ』ダケガ人生ダ。」井伏鱒二が漢詩から訳して、有名になったフレーズです。 昨年の夏、恩師との別れに及んで、その朝繰り返しこの句をかみしめていました...
「居心地のよい場所から抜けだしなさい。そのとき人生がはじまります。」 こんな言葉を米国で耳にしました。 たしかに人生が、または生活が停滞しているなと感じると...
旅行にでるとき、普通その計画はある程度はっきりしています。日程を組み、場所を設定し、目的に従って過ごし方、楽しみ方などについて考えます。 他方で、旅路、人生...
生涯をふりかえってみて、あなたは人生を何かに捧げた、と言うことができますか。生涯を終える時、人々はあなたについて、何に人生を捧げた人か、と記憶されるでしょうか...
人生はあっというまに過ぎ去ったと感じられます。特に後半は。一度くしゃみをした瞬間に、気づいたら浦島太郎のように、知らぬ間に周りの風景が一変していたというのが実...