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いつくしみ

子どもの頃、不思議に思うことがあった。  公共要理で、「神さまは全知全能だから、お出来にならぬことはありません」と習ったのに、世の中には悪いことをする人があと...

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心のなごみ

母が存命の頃、五島へ帰ると必ずいわれることがあった。  「若かうちに、よか思い出ばびっしゃり(沢山)作っとけよ。そしたら、年ばとって寝ついた時に、ふとんの中で...

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めばえ

「むかし、むかし、ある所にリタという名の修道女がいました」と書き出したいほど、私は聖女リタのことを昔話のようにあちこちに書いたり、しゃべったりしてきた。  め...

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まなざし

「まなざし」という言葉を私の手許にある広辞苑で引くと、漢字では「目 と 差」、「眼 と 指」と書き、意味は眼の表情、目つき、まなこさしとある。  私は目の表情...

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新たな出発

「今日はわたしが一番若くて一番年をとった日」というのはよく言われることである。  この言葉に出会ったのは20代の頃のことで、その頃にはなるほどと思ったくらいで...

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気づき

私たちはカトリック教会の公共要理の一番最初で次のことを学ぶ。  「人がこの世にいるのは天主を認め、愛し、これにつかえ、ついには天国の幸福を深めるためであります...

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思いやり

私の母は他人に何かしてあげる時には、その人の立場に立って、本当にその人が欲していることをしてあげるべきだと言っていた。  例えば、「腹がすいてたまらん人に、い...

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約束

わたしの母は自分の姪であってもシスターになった姪たちに対しては格別の愛情と尊敬とをもって接した。  なぜなら、「神さまと約束ばして、その約束ば果たすために日々...

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言葉の力

7年前に『ことばの形見』というタイトルの本を作品社より刊行していただいた。  副題を「父母からもらった50の言葉」とつけた。  私たち5人のきょうだいは、父母...

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幼子誕生

私の生まれ育った五島ではイエズスさまのことを御子さまと呼んでいた。  御子さまと書くだけで、私の心はなつかしさでいっぱいになる。  幼少の頃、クリスマスの前に...

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