今日の心の糧イメージ
輝く

30数年前、五島の母が入院したので見舞いに帰った。  母はふたり部屋にいた。  同室のお婆さんはとても小柄で、ベッドに座って静かに祈りを捧げていた。  横から...

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神の呼びかけ

神さまはいつでもどこでも私たちの心に住まわれているのに、私たちは気付かずに過ごしていることが多い。あとから考えると、あっ、あの時、神さまが呼びかけてくださった...

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活かしあう

30数年前、「心はみえるんよ」というノンフィクションを書き、刊行していただいた。  初老の全盲の女性マッサージ師の先生と知的障害を持つ年下女性との同居生活の記...

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ふれあい

ふれあいというテーマを考えた時、まっさきに思い出す人がいる。  もう天国へ旅立たれたシスターNである。  初めてお会いしたのは、もう30年近く前。  その時、...

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ひらめき

1945年10月、戦地から帰って来た父は放心状態で先のことは考えられなかった。  戦地の惨状がよみがえり、夜中にもうなされて飛び起きる日が続いた。  母は父の...

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いごこち

私の生家へやってくる人たちは、開口一番、「こん家に来たら、生き返ったごとある」というのが常であった。つまり「いごこち」がいいというのである。  父母は誰がやっ...

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親近感

私がまだ五島にいた小・中学生の頃、カトリックではない友だちによく言われたことがある。  「美沙ちゃんの信じちょる神さまは、私どんからすれば、おとろしか(恐い)...

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生きがい

若い頃には生きがいについて原稿を求められると、その時々で、様々なことを書いた。  原稿を書くこと、本を読むこと、気の合った友人とおしゃべりすること、飼い猫と遊...

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渇き

私は床につく前に、毎夜必ず枕許に、麦茶を入れたマグカップを置く。  夜中に喉が渇いて、よく目が覚めるからである。  夜中、麦茶をおいしく飲みながら、いろいろの...

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ゆるし

私の父をひとことで称すなら「おひとよし」、もっとよくいうなら「ゆるしの人」であった。  父の口癖は「自分が他人ばゆるさんじゃったら、自分も神さまにゆるされんと...

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