子どもの頃、五島の教会学校「けいこ部屋」で、人間ひとりひとりに、守護の天使と保護の聖人が影のようによりそって、守ってくれていると教えていただいた。
イエス様は「私は世の光である」とおっしゃった。(ヨハネ8・12)
従って、マリアさま、ヨゼフさまも聖家族であるから、光であると私は思った。
聖家族は大きな大きな存在として、地球全体、宇宙全体をあまねく見渡して守ってくださっているとも思った。
私の父母は「父ちゃんや母ちゃんは、あがどん(あんたたち)ば見られる範囲はしれとっとよ。目の前にいる時には守ってやれるばってん、いったん目の届かん所に行ったら、もう守ってやれんとよ。そん代わり守護の天使と保護の聖人がついとって、精一杯守ってくれるけん、「安心たいね」と目を細めて言っていた。
「時々は悪魔の誘惑があって、そっちの方へ心が傾きかけた時には、守護の天使がそん悪魔と戦って追い出してくれるとよ。じゃけん、朝晩の祈りの時に、必ず守護の天使や保護の聖人に感謝の祈りば捧げんばよ」と口すっぱく言われた。
公教要理には、守護の天使について、わかりやすく書いてある。
問:人ごとに守護の天使がついていますか。
答:人ごとに守護の天使がついていて、霊魂と肉身とを守り、善を勧め、悪を避けさせるのであります。
正直いって、今の自分を振り返った時、子どもの時のように純心に守護の天使や保護の聖人について深い感謝を捧げているとはいいがたい。
今回、「光と影」というテーマをいただき、光と共に影で寄り添ってくれている天使や聖人に心から感謝を捧げたい。