買い物に行き、大荷物になった。近道の土手をくだったとたん、足を滑らせ、左足首を骨折した。外科病院の医師から全治2カ月と言われ、部屋で養生することになった。病院...
買い物に行き、大荷物になった。近道の土手をくだったとたん、足を滑らせ、左足首を骨折した。外科病院の医師から全治2カ月と言われ、部屋で養生することになった。病院...
ゆるしがたいという思いは消えたと思っても、ずっと心のなかにひそんでいることがある。ゆるした、ゆるされたと思いつつも、さっと暗い影が心をふさぐ。 そんな思いで...
九官鳥のヒナが実家に来たのはいつ頃のことだっただろうか? 祖父母が他界し、しばらくした頃だったと思う。父は九官鳥のヒナを買ってきた。まだ羽も生えそろわず、...
クリスマスは、神のおん独り子イエスさまが、地球上に住むすべての人びとに愛を告げ知らせるために誕生したことを祝う日。 ベツレヘムの貧しい馬小屋の飼い葉桶に、こ...
花が縁で親しくなったお方の庭を訪れた。淡いオレンジ色の花びらを重ねたバラを指して、「このバラの香りをかいでごらんなさい」と言われた。私はこれほど甘美な香りをし...
以前、帝国劇場で上演された秋元松代作、蜷川幸雄演出の『近松心中物語 それは恋』に出演している時、私の出番は幕開きの3分、それも舞台奥の廓の二階のセットに座り、...
小高い丘をくだる途中で、花の手入れをしている朱美さんに出会う。 いつごろからか朱美さんに挨拶をするようになり、時折、朱美さんは庭の花を見せてくださるようにな...
今この時も世界のあちこちで争いが絶えない。この2月にも、まさかと思いながら見守っているうちに戦争が始まってしまった。 さて、イエスの十字架刑の急展開したきっ...
私はあるシスターに仕事上の人間関係の悩みを相談した。シスターは聖書の中に出てくる、マリアのエリサベト訪問の箇所を挙げ、二人の母の生き方を見つめて、自分を受け入...
「ねえ彩花、今日の空の色は何色?」という、香織の復活を告げる言葉で終わる劇を上演した。 私はその頃カトリック系の女子大で、幼稚園の教諭を目指す学生に演劇を教...