今日の心の糧イメージ
老いるにも意味が・・・

よく行くラーメン屋がある。カウンター席とテーブル席が2つある店だ。このラーメン屋には様々な人々が集まってくる。仕事帰りのサラリーマン、女子大生、老人、アルバイト...

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2人3脚

「妙子さん、あした何時出発?」と夜電話があった。「8時台」と答えた。7年間にわたる米沢での生活を、支えてくださったご夫人からの電話だった。私は30歳のとき、実家...

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人生の教訓

母の人生の教訓は「ダメなものはダメ」から始まった。どの母親でもそうだと思うが、娘の幸福な結婚を人一倍願っていた。母は敬虔なキリスト教徒として人生の後半を生きたけ...

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心を開く

青い目の司祭が、「この地に赴任してから一度も家庭に呼ばれたことがない」と言った。私が家で話すと「それならば」と父が料理の腕をふるって、司祭を招いた。父の料理は玄...

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新しいいのち

私は30歳の時に仕事に挫折し、実家に戻るなり入院をした。そのころは歩くことも困難で、「ゼンソクと同時に1万人に1人という難病です」と言われた。入院した次の日に、...

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いつくしみの特別聖年

祖父母と、父母、弟と私が同居することになった。私が小学校4年の時だ。祖母は12歳で母親に死なれ、親類に預けられ転々とした。祖母の愛読書は樋口一葉の小説1冊だけだ...

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受難から復活へ

ある日の午後、父は谷川に投網をもって魚を捕りに行った。夕方、玄関にたどり着いた父はびしょぬれで、滴がポタポタとたれていた。「九死に一生を得た」という父は呆然と立...

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勇気を持って歩む

小学1年生の時、友だちと「北山原」という殉教地に行った。今は周囲に沢山の住宅が建っているが、当時は原っぱだった。「北山原」の中央に十字架があった。十字架には両手...

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なつかしい

弟が5歳になったころだった。父はお祭りの出店で弟に5羽のヒヨコを買い与えた。お祭りで買ったヒヨコは育たないものだが、弟が慕っている近所の男の子がヒヨコの育て方を...

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共にいる神

母はがんを告知された8年前から、葬儀の場所、方法、着物、手紙などを入れて行李に準備していた。幸いにも2年で治り、その後5年半は祈りの生活をしていた。母の死までの...

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