今日の心の糧イメージ
ぬくもり

幼い日、冬の夜は父のあたたかい太ももが私のこたつでった。氷のように冷たい足をそっと父は自分の太ももではさんであたためてくれた。そして、神さまのことや五島の民話を...

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始め善ければ・・・

私がまだ五島にいた頃、父母に1日の初め、1ヶ月の初め、1年の初めが肝心と、よくいい聞かされた。夜、眠る前には明日着る予定の洋服を枕許において眠るというのは日課で...

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誕生の喜び

私は赤ちゃんが大好きで、駅で、街角で、スーパーで・・・、赤ちゃんを見かけると「バアー」といって笑いかける。するとたいていの赤ちゃんはにこっと笑いを返してくれる。...

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繋がり

私の父母は人とのつながりを縁という言葉で表していた。どこの誰かわからない初対面の人であっても「うちん玄関に入って来た以上は縁があるとたい」といって、刑務所帰りの...

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評価する

21、2歳の頃、ある文学誌の賞の最終審査に残ったことがあった。若い私は自分の実力もかえりみず、ひょっとしたら賞をもらえるかもしれないと期待に胸をふくらませた。し...

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年を重ねる

私は若い頃より、うんと年上の友人が多かったことは幸いであったと思う。生きる上で必要な様々なことを、前を歩いている友人たちの姿から学んだ。また、結婚して以来、ずっ...

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子育ての実り

最近、子どもの貧困をテーマにした本を読んでいたら、小学5年生にして、初めて、靴下を履いた少女の記録が載っていた。実母はいたが、いわゆるネグレクトで、可愛がられた...

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先取りする

私が8歳の時、母の従妹の子が10歳で亡くなった。その子はミサの侍者もするような、すぐれた男の子であった。おばさんの嘆きは大きく、毎日、泣き明かして暮らしていた。...

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繰り返し

何事もない時には、退屈だの、少しは刺激が欲しいなどと勝手なことを思ったりする。しかし、自然災害、事故や事件、大病などに見舞われると、何事もなかった平凡な繰り返し...

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私たちのお母さん

イタリアの修道院の院長が臨終の時、その顔が急に天使のように輝いて「わたしのお母さん!わたしのお母さん!」と声高らかに言った。そばで祈りをささげていた聴罪司祭が「...

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