私の母はとても忙しい人であった。5人の子育て、家計を助けるための和裁仕事、年中、我家へ出入りする食客、泊まり客、相談にやってくる人々・・・。 と列記したらい...
私の母はとても忙しい人であった。5人の子育て、家計を助けるための和裁仕事、年中、我家へ出入りする食客、泊まり客、相談にやってくる人々・・・。 と列記したらい...
私の父はやさしいやさしい人であった。 私は父から大声で叱られたり、ましてや叩かれたことなど1度もない。 他のきょうだいも同じである。 寒い冬には、「ミン...
大阪で暮らして50年余りも経つのに、何かの拍子にふるさとの言葉がでる。 先日も、たまっていた用事が片づいた時、「あんどこんどした」と思わず口からついて出た。...
この話を聞いて30年余りも経つのに、何かあると思い出す話である。 今回「心を開く」というテーマを与えられて、はてと思った時、この話が鮮やかによみがえった。 ...
人間は生きていくのに、心、身体、物質の3つの支えが必要だと私は考えている。 72年のこれまでの自分を考えると、本当に数えきれないくらいの支えを受けて成長し、今...
「今日のことは今日のうちに、余力があれば明日のことも先取りする」というのは、五島の母が子どもたちに口すっぱく言っていたことである。 「イエズスさまはさ、今日の...
子どもの頃、五島の教会で「マリアさま」という聖歌を教えてもらった。「マリアさま お手々あわせて いつの日も わたしのために いのりくださる・・・」1、「おきる...
イエズスさまがこの世にお生まれになったのは、人々に、清貧、忍耐、謙遜の3つの徳を教えるためであるとは、幼少の頃より耳にたこが出来るくらい聞かされて成長した。 ...
人類の中で、神さまからはっきりとした分岐点を示された方は、マリアさまではないかと私は思う。ヨゼフさまと結婚し、おだやかであたたかい家庭を築こうとしていたマリアさ...
私はよく夢を見る。それもカラーである。夫や友人たちの夢はモノクロだという。ふるさと五島列島の夢もよく見る。私の夢に登場するのは、16歳の秋、福江大火で全焼した、...