人間は絶えず前へ、前へと進もうとする生き物であるようだ。ただその進み方はさりげない。偉大な業績を残す人もいないわけではないが、ほとんどの人は、大げさに進歩だの...
人間は絶えず前へ、前へと進もうとする生き物であるようだ。ただその進み方はさりげない。偉大な業績を残す人もいないわけではないが、ほとんどの人は、大げさに進歩だの...
「親切は本気でしなければいけない。僅かだけ与える好意は、かえって相手を不快にする」。これは、私の戒めの一つである。誰かに親切にしようとして、失敗した経験が何度...
感謝の念は、人の心の奥から自然に湧き上がって来る。それは、与えられた恵みを知って、喜び、そして謙虚になる瞬間だ。だが、強制されて、感謝を表さなければならない...
クリスマスは、キリストの誕生を喜び祝う日。この地上にお生まれになった幼な子イエスこそが、天の父からの素晴らしい贈り物なのだと、私たちキリスト者は知っている。 ...
マザーテレサにノーベル平和賞が授与されたのは1979年、もう40年も昔のことになる。見捨てられ死に瀕した人の手を握る、そこに大きな意味があることに驚き、献身的...
「青春は美し」とは、ドイツの作家ヘッセの短編小説。タイトル通り、青春期の青年の心に映る故郷の自然や人々が美しく描かれている。自我が確立するまでの悩みや葛藤は、...
それぞれの命を与えられて、人がこの地上で過ごす時間。永遠のように長く感じることもあれば、儚い一瞬にすぎないと思うこともある。だがそれらの時間も、命も、私たちに...
曾祖母は「ご隠居様」と呼ばれて、南向きの離れで、静かに暮らしていた。特に何をしてもらったという記憶はないが、幼い私が訪ねて行くと、大げさに驚いたふりをして迎え...
毎年、9月の第3月曜日が敬老の日。年長者を敬うのは、人間の美しい業の一つではないだろうか。年長者が大切にされている社会こそが、本当に成熟し、豊かであるのだと思...
小さな枕を見た。友人の家を訪ねた時のこと。幼稚園に通うようになった娘さんのベッドに、ふっくらと可愛い枕が置かれていたのである。聞けば、この枕は友人の手作り。小...