本来、手紙の書き方には作法があって、時候の挨拶に始まり、要件を伝える文章の後には締めくくりの挨拶を書く。相手を気遣って、健康や幸福を祈る言葉で結ぶのが、礼儀に...
本来、手紙の書き方には作法があって、時候の挨拶に始まり、要件を伝える文章の後には締めくくりの挨拶を書く。相手を気遣って、健康や幸福を祈る言葉で結ぶのが、礼儀に...
豊作のホウ、豊(ゆたか)という漢字は、神に供える穀物がたっぷりと台に盛られている様子を表している。脚のついた大きな台に何種類もの穀物を盛り、神に感謝を捧げて、...
数枚の写真で見たに過ぎなかったけれども、山地に広がる原生林の神秘的な姿に魅了されたことがあった。 ブナの木々は囁き合う乙女のように身を傾けていて、古い精霊の...
詩人の交流で韓国を訪れた時、韓国の詩人から「日本人は粘土ですね」と言われたことがある。一人ひとりが勝手なことをせず、力を合わせ一丸となって向かってくるから、敵...
日常生活の中で、「委ねる」という言葉はあまり使われないような気がする。よく使われるのは「任せる」という言葉だ。「あなたの判断にお任せします」とか「プロジェクト...
或るキリスト教雑誌で、詩の投稿欄の選者をつとめている。毎月多くの投稿作品を拝見して、気がつくと10年を越えていた。 信者の方々の投稿作品は、日常を題材にした...
マタイによる福音書22章には、「心を尽くし、魂を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい」、そして「隣人を自分のように愛しなさい」という主イエス...
思えば昔のことになるが、結婚して間もない頃、義母から、あなたは穏やかでよい性格だ、と褒められたことがあった。そして義母は、あなたが実家のお母様に似ていなくて、...
人の中には、様々な思い出が眠っている。ふとした時に甦って来ては、なつかしい時代に人を呼び戻す。 私の中にも忘れられない色々な記憶があるが、その一つに、小学生...
日本の古典文学をひもとくと、待ちわびる、待ちあぐむなど「待つ」ことにまつわる言葉が豊かなのに驚かされる。中世の人々は「待つ人」だったようだ。 「伊勢物語」の...