言うまでもなく「人」という文字は、二つの棒が支え合っています。そのように、人間というのは、お互い支え合い、関わり合い、助け合って生きているのです。それを看過す...
言うまでもなく「人」という文字は、二つの棒が支え合っています。そのように、人間というのは、お互い支え合い、関わり合い、助け合って生きているのです。それを看過す...
「慎ましく」生きるというのは、何事もほどほどが良いという節度ある生活態度のことではないでしょうか。しかし、それには何事も節制するという強い意志が必要です。 ...
昔、教会に行ってミサに与かっていると、よく司祭のお祈りの中で唱えられていたのが、「主よ、私たちを憐れみ給え」という言葉でした。 確かに神さまから見れば、人間...
「思いやり」という言葉は日本人特有の言葉だ、とわたしは思います。 キリスト教が教える愛徳にあたる言葉でしょうが、何とも不思議な言葉だと常々思っています。他人...
わたしは東北の小さな市にある商店で生まれ育ちました。主に書籍や雑誌、文房具などを扱っていた店です。兄弟が大勢いて、末っ子でしたが、学校から帰ってくると、店の手...
ずいぶん昔、本の題名もすべて忘れてしまいましたが、ある本を繙いていたら、こんな意味の詩に出会ったことがあります。「この世における愛が信じられない時でさえ、幼子...
先輩は大勢いますが、尊敬できる先輩というのは、なかなか少ないものです。人生において本当に尊敬できる先輩が傍にいてくれたら、自分の人生はどんなに楽しく、輝かしい...
私は、かつて大学で人間学という科目を担当したことがあります。人間とは何かを考えさせるためでした。 その時、聖書の人間像を紹介しました。 それには、神さまが...
人は単独では生きられません。だから、共同体を作るのです。家族はその基本です。夫婦二人だけでも、共同体です。いわんや子どもがいれば、なおさらです。 人生にはい...
大学生のとき、わたしは学生寮に住んでいました。 大学では古典語のラテン語を主とする哲学を専攻していたので、月曜日から土曜日までの毎日、1、2時限にラテン語の...