カトリック教会の礼拝であるミサの中では、様々な意向のお祈りが唱えられています。その中でも、司式者がパンとぶどう酒を供える祈りを唱えた後、次のように静かに唱える...

手偏に奉ると書いて捧げる、いわゆる人間の手で高貴な方に奉るのです。そう思うと、捧げる意味がよく分かります。 　神様は何でもご自分でお出来になるのに、人間の力を...

私たちは、日々様々なものを自分の力で得たり、他の方からいただいて生きています。自分にとって、自分たちにとって必要なものは、必要なものとして用いながら、他の人に...

子どもの頃、母親代わりの伯母が、毎晩仏壇の前でお経をあげるのをそばで聞くのが好きだった。灯が揺れる雰囲気に人の力を超えた尊い存在を朧に感じた。お経の初めを覚え...

「ぼくらが空を飛べるのは、みなさんのおかげなんです。ぼくは、あなたの声と一緒に飛んでます」 　これは、テレビ朝日で放送された、航空会社を舞台にしたドラマ、「N...

今朝、聖堂に入ってはっとしました。３日前、誕生日祝いに頂いた花が祭壇の前に飾られていました。朝日を受けて美しく輝いていました。透明の花瓶に入れられていました。...

５０年余り前、父が召された時、母は悲しい中でも一抹の光を見つけたような表情で言った。 　「父ちゃんがさ、終油の秘蹟ば授けてもらった時に、松下神父さまが『よく捧...

「捧げる」行為の前提には、愛があります。愛すればこそ、何かを捧げられるのだと思います。自分の努力よりも、何かに促され、駆り立てられるような行いではないでしょう...

最後の宮大工と言われる西岡常一さんは、仕事そのものが、端的に自分の生き方を体現する方でした。木の命に捧げられた人生、と言ってもいいかもしれません。 　西岡さん...

「捧げる」という言葉は、日常会話では、ほとんど使われることがないように思います。何を「捧げる」のかといえば、多くの場合「命」ということになります。 「命を捧げ...