うちの母は何につけても「もったいない、もったいない」と言う。それが彼女の口癖でもあるようだ。 母は、野良仕事で生計を立てる代々の農家の娘として生まれ、農家の娘...
うちの母は何につけても「もったいない、もったいない」と言う。それが彼女の口癖でもあるようだ。 母は、野良仕事で生計を立てる代々の農家の娘として生まれ、農家の娘...
私の姑である新井ヨシノさんの話をします。 彼女は18歳で助産師の資格を取ってから、92歳で死ぬ時まで、現役の助産師でした。背丈は145センチほどの小柄な体つき...
私の母はいつも真白の割ぽう着を身につけていた。母の後ろ姿といえば、割ぽう着のひもの結び目が思い出される。 朝から晩遅くまで忙しく働いていて、母がくつろいでいる...
ほぼ2000年前、イエスの「恵みに満ちた言葉」(ルカ4・22)は人々の魂に触れ、深いあわれみは病に苦しむ人々を癒し、死者をも生き返らせ、群衆の心を捉えていまし...
「母の後ろ姿」と言えば、母の紫色のサングラスを借りて、雪景色を眺めた瞬間の感動を思い出します。どこまでも広がる純白な雪景色が、一瞬にして神秘的な紫色の世界にな...
さきごろ、ある新聞の「声」欄に小学2年生の少年がその母親に心の底から述べた感謝の言葉、「『生まれさせてくれて』ありがとう」の言葉がその声欄の見出しともなって紹...
わたしの母は、明治43年、長崎は浦上のカトリックの家庭で長女として生まれ、それなりの責任を負わされて育ったようです。学校には妹たちをおんぶして行っていたし、上...
私の伯母は30前半の若さで夫に先立たれ、残された3人の幼子たちを連れて実家へ帰ってきました。ところが里の跡取り息子の急死やその妻の離別という不幸が重なり、残さ...
5月は聖母月。美しい季節の訪れである。豊かな自然の恵みの中から、清らかな花々を聖母に捧げるのは、心洗われる喜びだと思う。 イギリスの作家、ルーマー・ゴッデンの...