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手助け

22年前、91歳で旅立った私の母は手助けの名人であった。  まずは、私の2歳上の姉と同じ頃に生まれた近所の男の子のお母さんが産後の日だちが悪くて、亡くなった。...

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生き抜く

10歳ちがいの長兄は今年米寿である。  若い頃、何回か大病を患い、大手術もして入退院を繰り返したので、長生きするのは無理だろうなあと家族も周囲の人も思っていた...

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光と影

子どもの頃、五島の教会学校「けいこ部屋」で、人間ひとりひとりに、守護の天使と保護の聖人が影のようによりそって、守ってくれていると教えていただいた。  イエス様...

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自然への感謝

子どもの頃、我家には水道がなく、裏庭の井戸水を使っていた。  天然の湧き水で、夏は冷たく、冬は温かだった。  父母は「人の恩はいつかは返せるかしらんばってん、...

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人との絆

五島で暮らしていた子供の頃の子守唄は、我が家に泊まっていたおじさん、おばさんの、歌うような陽気な声であった。  我家で御飯を食べ、飲み、歌にし、やがて眠りにつ...

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大切なこと

今年の出発は能登地方での大地震から始まった。  前途多難な予感がして、すぐに手を合わせて祈った。  私の高校1年の秋に五島の福江大火が発生し、我家は全焼した。...

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旅立ち

60年ほど前に、私が五島を旅立つ時、多くの人におせん別やはなむけの言葉をいただいた。  松下佐吉神父様には「その場になくてはならない人になれよ」。  梅木ツル...

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安らぎ

「人間はさ、どげんな人間でん、眠っとるときには悪かことばせんとよ。じゃけん、どん人も眠っとる時の顔は安らかたいね」と父母は言っていた。  五島の我が家は千客万...

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扉を開ける

私の五島の生家は年中鍵をかけなかった。  福江島の中心地にあり、人通りの多い繁華街の一角にあったにもかかわらず・・・。  父母は「いつなんどき、うちん家ば頼っ...

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捧げる

50年余り前、父が召された時、母は悲しい中でも一抹の光を見つけたような表情で言った。  「父ちゃんがさ、終油の秘蹟ば授けてもらった時に、松下神父さまが『よく捧...

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