もう30年にはなるのでしょうか。神父になりたての頃、私は神戸の教会に赴任し、1年後には東京の修道院勤務でした。その後、神戸時代に食事の世話をして下さった方から...
もう30年にはなるのでしょうか。神父になりたての頃、私は神戸の教会に赴任し、1年後には東京の修道院勤務でした。その後、神戸時代に食事の世話をして下さった方から...
「気づき」というのは、一種のさとりではないでしょうか。単に「知る」とか、「理解する」とかとは違う感じがしないでしょうか。 若い時には分かりませんでしたが、修...
今日は、ルカ19章のザアカイの回心をヒントに、安らぎを戴きたいと思います。 ~~~~ イエスはエリコに入り、町の中を通っておられた。そこにザアカイという人が...
「母危篤、意識無し」との電話が入り、気も動転しました。出先から兎に角戻って、取るものも取り敢えず、幾つか乗り継ぎ、救急搬送された病院に着いたのは夜も遅くでした...
ずっと前に観たアスミック・エース映画、『くちびるに歌を』は長崎県五島の中学校や教会、美しい自然が舞台となった青春映画でした。 この映画には、自閉症の青年が脇...
先輩のKさんとは作家・遠藤周作の読者の集いで出会って以来、20年の交流が続いています。私が初めて参加した時は知りあいがなく、誰に声をかけていいか分かりませんで...
ある小学4年生の女の子が、「死にたい」と口にしました。わたしはその子の気持ちを測りかねましたが、「Bさんが死んだら、神さまもぼくも悲しいなあ」と言いました。 ...
「安らぎ」のテーマを見た瞬間、次の聖歌が心に浮かび、口ずさんでいた。 【私は静かに神を待つ 私の救いは神から来る 神は私のよりどころ 私の救い... 私の希...
花が縁で親しくなったお方の庭を訪れた。淡いオレンジ色の花びらを重ねたバラを指して、「このバラの香りをかいでごらんなさい」と言われた。私はこれほど甘美な香りをし...
先日、友人の一人と話していて気付かされたことがあります。それは自分と全く同じ人と一緒に生活するのは、きっと嫌だろうなという事です。 口やかましく、気を使って...
前任地の教会にいた頃、ある90代のおばあちゃんを毎月訪問していました。毎回、「どちらの神父様?」という初対面の会話に始まり、お祈りが終わるとおばあちゃんは、幼...
青春時代、森の散歩で感じた「安らぎ」の体験がなかったら、私は心の安らぎという健康の目安を得られなかったかもしれません。 若い頃、仕事でも人間関係でも「嫉妬と...
年に一回、忙しい街での日々の生活を抜け出して、南の島に出かけることにしています。特に、冬の寒い時期に縮こまった身体を少し伸ばしてあげるひと時です。しかしながら...
憂いの無い平穏な一日を過ごし、祈りを感謝の内に捧げ、ベッドに横たわれば、瞬く間に眠りに誘われる、これこそが安らぎに包まれる実感です。困難と思われていた責任ある...
私たちは、今日という日をどの様に過ごすのでしょうか。ゆったり過ごす人、慌ただしく過ごす人、様々でしょう。でも過ごし方を変えて、工夫してみることで、日常に新しい...
正直に申し上げますと、私は18歳で洗礼を受けたときの感激はありましたが、心の平安、すなわち「安らぎ」というものがどういうものか経験したことがありませんでした。...