心を亡くすと「忙しい」という漢字、心が荒れると「慌ただしい」の漢字になりますが、私たちはいつの間にか心を亡くし、心が荒れ、忙しさ、慌ただしさの中で、毎日を過ご...
心を亡くすと「忙しい」という漢字、心が荒れると「慌ただしい」の漢字になりますが、私たちはいつの間にか心を亡くし、心が荒れ、忙しさ、慌ただしさの中で、毎日を過ご...
「沈黙」には様々なものがあります。病気の見舞いに来た人が、友人の苦しみを自分のことのように感じて黙って顔を見つめる、あたたかい沈黙。恋人同士が、お互いの気持ち...
ずいぶん前、勉強をしていた時のことです。外国語での勉強でしたが、ラジオをつけっ放して「ながら勉強」をしていました。うまくいけば言葉も上達するかもと思っていたわ...
私は北海道のトラピスチヌ修道院で少なくとも1年間以上暮らしてみたい。極寒の中で「祈り、働け」をモットーに日々を過ごしながら、本当の沈黙とは何なのか? 沈黙の世...
私たちの生活は、コミュニケーションによって成り立っています。そのコミュニケーションにおいて、必要不可欠なもの――それは、言葉です。言葉は、専門家によれば、言語...
今日も朝の太陽は昇り、やがて陽は暮れて、人々は家路に着くでしょう。日常の営みは繰り返され、月日は過ぎてゆきます。私はふと、自分の心に問いかけます。〈日々とは単...
1966年、遠藤周作の「沈黙」が出版されました。丁度私が受洗した年で、発売と同時に本を買って一気に読み終えた記憶があります。その後私は美術教育者から画家になり...
母は78歳の時、肺がんの末期と宣告され、余命半年と告げられた。年齢的に手術などは無理なので、自宅療養となった。神様の不思議なあわれみにより、母のがんは、しばら...
もう亡くなったが、舅は無口な人だった。舅は一人息子で、彼の母も殆ど口をきかない人だったそうだから、無駄な話をしない暮らしが身体に染み込んでいたのかもしれない。...
私たちは、日常、人の話し声、テレビや車の音等、たくさんの生活音の中で生活しています。「沈黙」というのはどこか落ち着かない、怖いとさえ感じる人もいるかもしれませ...
以前にお坊さんと話していたとき、お坊さんの口から、「言葉を使って仕事をするなら、少なくとも一定の期間、沈黙の修行をしなければならないでしょう」という言葉が出た...
「人間はさ、眠っている時にはどげんな悪人でも悪かことはせんとよ。人間はさ、どげんな根性の悪か人間でも、眠っている時には黙っとるけん、人の悪口は言わんとよ」とは...
「沈黙の神との向き合い方によって人の明暗が分かれる」。この言葉は私の友人が呟いた言葉ですが、この呟きは、時代、文化、宗教、人種を問わず、人々が心の中で自問自答...
私は、元修道者だったのですが、その修道院に入る為の修行(修練と言います)の時、とても面白い行がありました。 毎週木曜日の午後、夕方4時に聖堂に集まり、先唱者...
最近、聖書を読んでいて心惹かれるのは、イエス様が「一人山に行き、祈っていた」という箇所です。度々出てきます。イエス様は宣教の日々、食事の時間もなく大勢の病人を...
子どものころ、私は植物観察が苦手でした。声も出さず意思表示もせず、黙って伸びたり花を咲かせたりしていて、とりつくしまがない相手に思えたのです。 ところが大人...