私は戦時中に東北の小さな町に生まれ、育ちました。子どものときに両親を失い、その上、兄弟が多かったと言ってもほとんど男兄弟ばかりで、しかも末っ子であったので、自...
私は戦時中に東北の小さな町に生まれ、育ちました。子どものときに両親を失い、その上、兄弟が多かったと言ってもほとんど男兄弟ばかりで、しかも末っ子であったので、自...
或る大学の公開講座で詩と童話に関する講座を担当していた時のこと。開講を目の前に、打ち合わせをしている際、大学の教務課の人に「ここに来る受講生の人たちは、勉強や...
60代の頃に「ああ、年をとったなあ」と感じた時は山を歩いたり、美しい海や湖で泳いだものです。 さて、数か月前のこと、電車に乗っていましたら、賑やかな中学生く...
聖人たちの伝記を読むと、若い頃の影響が大きかったことに気づきます。アウグスチヌス、アッシジのフランシスコ、アヴィラのテレジア、十字架のヨハネ、リジューのテレー...
「乳飲み子の口によって」(詩編8・2)という聖書の表現があります。 普段の会話では子どもが何か賢いことを言って周りを驚かせたときに使う言葉です。 何年も前...
平和を祈る時、幼い頃の雪山での体験を思い出します。 私は父親の実家近くのスキー場の子供用斜面で滑っていました。父はスキーの選手でしたので、リフトで二つの山を...
「正しさ」と「優しさ」について考えると、自分の教師時代が思い出されます。 教師時代、こうすべきだという「正しさ」に固執するあまり、その子の弱さをゆるしたり、...
子どもたちが大好きなアンパンマン。 私がずっと前に保育園や幼稚園で働いていた頃、何度子どもたちに「アンパンマンの絵を描いて!」と言われたことでしょう。丸い顔...
4人の子供の親になると、子供それぞれに個性があって面白い。一番上の子はとにかく真面目で融通が効かない。曲がったことが嫌いで、許せない。それに比べ、下の子は要領...
私たちが日々、人と接する中で、「正しさ」と「優しさ」がぶつかる場面に出会うことがあります。人が自分と違った主張や考えが正しいと確信していたり、人が自分のやり方...
「正しさと優しさ」について思い巡らしていると、次の御言葉が心に響いてきた。 【 ...心を騒がせてはならない。神を信じ、また私を信じなさい。】(ヨハネ14・...
ネット上の人生相談に面白いものがあった。「10歳年下の女性の部下がいるのだが、この人が正論を振りかざす。責められているようでつらいが、正しいので逃げることもで...
「正しさと幸せは反比例する」という言葉を聞いたことがあります。正しいと思うことをみんなが実行すれば、社会はよりよくなり、平和になっていく。そしたら幸せになるの...
ヨゼフさまのことは聖書の中では、義の人であるという簡潔な人物評価しか残ってはいない。 しかし、二千年経て、今なお、ヨゼフさまへの親愛の情と尊敬の念が強いのは...
教会は25年ごとに「聖年」を宣言し祝います。和解と希望を祈る特別な年のことです。今年はまさにその聖年にあたるのです! 聖年の伝統は教会の中で幾世紀にもわたっ...
「キリスト教と日本文化」という講座の依頼があり、終わりに質問をうけました。 「なぜキリスト教はこんなに立派な教えがあるのに、戦争を行うのでしょうか。」 素...