劇作家の秋元松代先生に26歳の時に出会った。私の人生において幸運なことだった。先生は67歳から71歳までに3作の戯曲を書いた。『近松心中物語』、『元禄港歌』、...
劇作家の秋元松代先生に26歳の時に出会った。私の人生において幸運なことだった。先生は67歳から71歳までに3作の戯曲を書いた。『近松心中物語』、『元禄港歌』、...
私と妻が結婚して10年が過ぎました。日々を暮らす中で、妻が台所で皿を洗ったり、布団を干したりする姿を見て、ふと〈なぜ私はこの人と共に生きているのだろう?〉と、...
私にとって心和む時は、帰省して肉親や親戚に会う時です。その時、自分の心が幼い時に戻るからでしょうか。自分の心の鎧兜を外して、寛ぐことが出来ます。 けれども、...
私は、現在神父の養成所である神学院に勤務しています。神学生たちは日曜日に、将来神父になったときの準備として、色々な教会へ奉仕に出かけます。私も時々、陣中見舞い...
一日の活動が終わり、祈りのために聖堂に向かいます。まだ誰もいなかったらラッキー。 自分の席に座り、ロザリオの祈りをします。この祈りが終わるころ、ほかのシスタ...
目まぐるしく移り変わっていく世相のただ中にあり、様々な出来事に翻弄されながら日々を過ごしている私にとって、「心のなごみ」となるひと時は、「変わらない何か」に触...
私は中部イタリアのアペニン山脈のふもとで生まれました。 小学生の時にはその美しい山々で、様々なことを体験しました。 山の中央部には広大な牧草地が広がってお...
「和み」――この言葉は、自ずと私たちに、穏やかな気持ちを抱かせます。「和」は、様々な言葉へとつながります(柔和、和解、調和、和音...)。またある時は、日本そ...
忙しさ、慌ただしさの中にあっても、ほっと一息つける時間、場所、そして人との出会い。皆さんはどの様に持っておられるでしょうか。再び忙しさ、慌ただしさの中に戻ると...
私が心のなごみを感じるのはなんと言っても、子供達を見た時です。 幸いに4人の子宝に恵まれました。 更に私は恵まれた事に、小児科医として我が子以外にも数多く...
心がなごんでいる状態をなにかに例えようとする時に私の頭に真っ先に浮かぶのは、除夜の鐘が響く中で流れるオルガンの音の温かさと、その横で姉と一緒に潜り込んでいた毛...
子どもたちの問いかけは、なぜ心にすっと入ってくるのでしょう。二年生の子が私にたずねました。「ねえ、神父様は、いやな人っている?」「いやな時、どうすればいいの?...
昨年、コロナ感染を防ぐために人と会うことが制限されると、世界中でペットを飼う人が増えたそうです。 犬や猫は心の通じる素敵な友だちです。我が家も10年以上前に...
多くの方々もきっとそうなのではないか、と勝手に思っているのだが、私も大げさな美談というものが苦手である。気高い行いをする人は確かにおられるし、尊敬の念も湧くが...
辛いこと、悲しいことが起こったときには、つい部屋に閉じこもりがちだ。立っているのさえしんどくなり、頭から布団をかぶって一日中、寝転んでいたい気分になるのだ。心...
偉大な神が、もし全能で偉大であるだけなら、私にはその神とふれ合ったり関係を持つことなど、決して出来なかったでしょう。もし、そのみ前に出たなら、私はただひたすら...