わたしたちは、「平和」について考える時、まず「平和」とは戦争のない状態のことだと考えます。それは確かに正しい答えです。今なお世界中で戦争と紛争が起こっており、...
わたしたちは、「平和」について考える時、まず「平和」とは戦争のない状態のことだと考えます。それは確かに正しい答えです。今なお世界中で戦争と紛争が起こっており、...
五島列島に住んでいた今は亡き母は子どもに好かれる人であった。 我子五人、孫四人を育て、人の子を預かってはよく世話をしていた。 どの子も母になつくので「チノさん...
有名な作家であり講演者でもある人が、「自分が今日あるのは学生時代のある先生のおかげだ」と、ある夜食事を共にした人たちに話しました。この先生は、彼の文学への興味...
働く喜びという言葉は、なんと心地よい言葉でしょう。 私にとってはまるで夢なのですが、祈りながら元気に畑仕事をし、感謝に満ちて生活できたら、最高の人生ではないか...
アメリカに一人のおばあさんがおりました。彼女はだいぶ年をとって、これから先あまり長くは生きられないと思い、教会の神父様を呼んで、自分のお葬式の時に、これだけは...
私たち一人ずつのすべての言葉と行いは、周りの人々に影響します。つまり、よい生活を送るとよい模範になりますが、いいかげんな生活を送ると悪い影響を及ぼしかねません...
私は人と会いあいさつをする時、立ち止まるように心がけている。 ほんの何秒間か立ち止まり、にこにことあいさつしている。 ほとんどの人がそんな私に対し、歩調をゆる...
恩返しは人から受けた親切に対して何かの行いをもって感謝を表すことだと思います。ところが知らない人から親切を受けて、その人に対して何もできない時があります。 以...
生きていると、どうしてこんなにというほど、いろんな難しい局面に出会うような気がします。もしかしたら、それは、他の人にはそれほど大変なことではないのに、自分には...
私の母は我流で和裁をマスターし、私たち子どもが物心ついた時には、よそ様の着物を縫って家計の足しにしていた。 母は、いのしし年生まれで、そのことをいい事として受...
普段は朝寝坊の少年が、日曜日の朝だけ、見たいテレビ番組のために早起きしたり、教科書にはいつも落書きをしている学生が、自分の興味のある記事だけは、一生懸命読んだ...
私の勤めた学校は進取の気性に富んでいて、新しいものを先駆けて取り入れていくことに巧みであった。1985年にこの学校に就職したが、すでにこの時には土曜日には授業が...
わたしたち夫婦は、ちょっとした喧嘩をしても、翌日の朝は何事もなかったような顔をして挨拶をします。今では二人の習慣になりましたが、それは、夫がいつも私にしてくれ...
半年前に夫が84歳で亡くなりました。お互いにいろいろと難しいことを抱えてきた人生でしたが、最後の時間を一緒に大切に過ごすことが出来たことは、本当に幸せなことで...
Sさんが、電話をひんぱんにかけてくるようになったのは、ある修道院の黙想会で出会って以来のことです。 海沿いの静かな山あいに佇むその修道院の黙想会に参加したのは...
ある日曜日のミサで、出エジプト記の朗読がありました。 主なる神がエジプトからイスラエル人を脱出させた後、民の導き手であるモーセが、神に呼ばれて山に登っていた時...