クリスマスが近づくと、ある神父から聞いた子ども時代の話を思い出す。 ある年のクリスマス、まだ子どもだったその神父は、何か月も我慢してためたお小遣いを握りしめ...
クリスマスが近づくと、ある神父から聞いた子ども時代の話を思い出す。 ある年のクリスマス、まだ子どもだったその神父は、何か月も我慢してためたお小遣いを握りしめ...
人を助けるのは好きだが、助けてもらうのは苦手だという人がいる。 人を助けるときは、「自分は誰かの役に立つ」と思って自分自身の価値を確かめられるが、人から助け...
なぜ、神は人間に苦しみを与えるのだろうか。人間の苦しみには、一体どんな意味があるのか。その一つの答えは、苦しみを味わった人には同じような苦しみを味わっている人...
一枚の布に、さまざまな色の糸で美しい模様を縫い上げていく刺繍。わたしたちの人生は、その刺繍を裏側から見ているようなものだといった人がいる。どんな美しい刺繍でも...
小津安二郎監督の名作『東京物語』の中に、「二つの良いことないものよ」というセリフがある。子どもが自立したのはいいが、自立したと思ったら親に対する態度が冷たくな...
ローマ教皇フランシスコは、誰かと会うと必ず「わたしのために祈って下さい」と言う。 全世界のカトリック信者の指導者であるローマ教皇という立場を考えれば、「あな...
昔、東京に住んでいたときのことだ。仕事や人間関係など、さまざまなことがうまくいかず、人生に行き詰まりを感じたことがあった。ちょうど、梅雨が始まった頃のことだ。...
教会にも高齢化の波が押し寄せ、日曜日に行われるミサに参加できない人が増えてきた。病気や免許証の返納などさまざまな理由で教会まで来られない人たちとどうつながって...
人間が幸せに生きていくために一番大切なもの、それは謙虚さだろう。謙虚な心で生きる人は、どんな状況に置かれてもその状況に感謝し、そこで出会う人たちと幸せに生きら...
就職や転勤などで、慣れ親しんだ環境を離れ、新しい環境に移らなければならない。そんなとき、わたしたちは多かれ少なかれ不安を感じる。新しい場所でもよい友だちが得ら...