講演会などで、わたしはよく「あるがままの自分を受け入れることが、何よりも大切だ」と話す。すると時々、「神父様、子どもの前で、あまりそんなことを言わないでくださ...
講演会などで、わたしはよく「あるがままの自分を受け入れることが、何よりも大切だ」と話す。すると時々、「神父様、子どもの前で、あまりそんなことを言わないでくださ...
「心を入れ替えて子どものようにならなければ、決して天の国に入ることはできない」(マタイ18・3)とイエス・キリストが聖書の中で語っているが、幼稚園で働いている...
朝のミサを終えた後、わたしは聖堂に戻って5分ほど静かに祈ることにしている。今日一日に果たすべき使命を思い巡らし、そのために必要な力を神に願うためだ。 幼稚園の...
クリスマスの情景の中に、救い主を探して、遠く東の国からやってきた3人の博士が登場する。どこから来たかは書かれていないが、輝く星に導かれ、ラクダの背に揺られながら...
どちらを選んでいいか分からなくなったとき、わたしは自分に「これは天国に持っていけるだろうか」と問いかけるようにしている。いずれ死によって奪い取られてしまうような...
大きな失敗や挫折を経て、これまでとはまったく違った人生の1歩を踏み出す。新しい人間に生まれ変わってゆく。刑務所の教誨師として働く中で、そんな場面を目撃することが...
年に2回、お正月とお盆には、母の住む埼玉の実家に帰ることにしている。わたしが子どもの頃、実家の周りには田んぼや畑がたくさんあった。小学校へは、毎日、田んぼの中の...
神父になって数年の頃、自分が神父としてふさわしくないのではないかという疑いに取りつかれたことがある。神様が神父への道に呼んで下さったことについては確信を持ってい...
ある山奥の村の村長が、町にやって来て、生まれて初めて電球を見た。まばゆく輝いて夜の闇を照らす電球の力に感動した彼は、町の電気屋で電球をたくさん買って帰った。とこ...
本や雑誌などに花や鳥の写真を発表している関係で、「どうしたら、あんなに美しい瞬間を写真に収められるんですか」と尋ねられることがある。「それは、暇だからです」と、...