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わたしのクリスマス

片柳 弘史 神父

今日の心の糧イメージ

クリスマスの情景の中に、救い主を探して、遠く東の国からやってきた3人の博士が登場する。どこから来たかは書かれていないが、輝く星に導かれ、ラクダの背に揺られながら砂漠を越えてきたのだろう。その3人の博士たちの姿に心を惹かれる。わたしもかつて、遠くに輝く光に導かれて旅をし、その光の下に救い主を見つけたことがあるからだ。

 わたしが見つけた光、それはマザー・テレサだった。インドの貧しい人々に奉仕する彼女の姿をテレビで見たとき、その姿は光り輝いて見えた。彼女の心に燃え上がった愛の炎は、遠く日本にまでその光を届かせていたのだ。少年だったわたしは、その光に強く惹かれた。

 大学を卒業した後、わたしはその光に導かれてインドに旅立った。マザーに会えば、きっと自分が探し求めているもの、人生の意味や目的が見つかるのではないかと思ったからだ。リュックをかついで押し掛けたわたしを、マザーは輝くような笑顔で出迎えてくれた。

 マザーのもとで働く中で、彼女の輝きの源は、イエス・キリストと呼ばれる1人の人物であることに気づかされた。マザーは、出会うすべての人の中にイエスを見ていた。貧しい人でも、金持ちでも、すべての人の心に神が宿っていると固く信じていたのだ。祈りと奉仕を通してイエスを愛する喜び、イエスから愛される喜び。それがマザーの輝きの秘密だった。マザーという輝く星に導かれて、わたしはイエスのもとに導かれたのだ。

 人々をイエスのもとに導くことができる唯一の光、それは誰かのために自分を燃やすときに生まれる、愛の光だけだ。神父となったいま、「お前はマザーのように輝いているか」と、わたしは自分に日々問いかけている。