「愛は降り積もる」と言ってもいいかもしれない。生まれてから今日まで、わたしたちが誰かから受け取った愛は、一つも消えることなくわたしたちの心に降り積もり、愛の層を造り上げているのだ。たとえば、もう天国に行った祖父母から受けた無条件の愛は、今もわたしたちの心に降り積もっている。子どもの頃に可愛がってくれた近所のお兄さんやお姉さん、彼ら、彼女らが与えてくれた愛は、いまもわたしたちの心に降り積もっている。父母、恩師、友人たちから受けた愛も、もちろんそうだ。誰かが与えてくれた真実の愛は、すべてわたしたちの心の中に残り、永遠に消えない愛の層を作り出している。
何か苦しいことがあり、深く落ち込んだとき、わたしたちは心の底にある愛の層の存在に気づく。苦しみのどん底で、わたしたちは、自分を暖かく受け止めてくれる愛の存在に出会うのだ。たくさんの人から受け取った愛という土台に支えられて、わたしたちは生きていると言ってもいいかもしれない。愛の層の厚い人も、薄い人もいるだろうが、心配する必要はない。どんな人でも、心の一番奥深くには、生まれたときに注がれた神様の愛の分厚い層があるからだ。わたしたちは皆、神様の愛に支えられて生きているのだ。