私たちは、毎年7人から8人のシスターたちを天国に見送っています。シスターたちのお通夜と葬儀は悲しみに沈むというより、天国への希望と人生を生き抜いたことへの賞賛...
私たちは、毎年7人から8人のシスターたちを天国に見送っています。シスターたちのお通夜と葬儀は悲しみに沈むというより、天国への希望と人生を生き抜いたことへの賞賛...
ティリーのまなざしは、文字通りヴィクトールを救いだします。 第二次世界大戦中の強制収容所を生き延びた、精神科医ヴィクトール・フランクルは、毎朝労働に駆り出さ...
なぜ、神は人間に苦しみを与えるのだろうか。人間の苦しみには、一体どんな意味があるのか。その一つの答えは、苦しみを味わった人には同じような苦しみを味わっている人...
年月を重ねてもなお、記憶に新しい思い出のひとつがあります。 高校生の担任をしていた年の3月。春の陽射しが教室に満ちている午後、教室に残っていた中の一人が、毎...
人は「祈る」という時、だいたいにおいて神さまから何かの恵みを願うことを考えると思います。これは願いの祈りといいます。 もちろん願いの祈りも大事ですが、祈りの...
人生、90歳を超えますと、受験も卒業も自立も、すべて過去のこと、忘れ去られています。これを、悔やむべきか、喜ぶべきか、戸惑いますが、無事過去を通過したことに、...
教皇によるSNSでの発信は、もう新しいものでもありません。メッセージを早く広く有効に伝えたいという意図なのでしょう。 他方で、教職にあって私の切なる願いは、...
学生時代に、また社会生活の中で、よい先輩に恵まれたありがたさを忘れがたく思い出します。教師とも違う、同期生とも違う、友人のような親しさを覚えながら何でも打ち明...
「何を考えながら、仕事をしていますか」突然、背後から英語で問いかけられた私は、手早くしていた皿並べの手を止めて、「別に何も」と答えました。すると返ってきたのは...
アメリカの独立戦争のさなかのことでした。民間人の服装をした一人の男性が、戦場の第一線を訪れました。途中、ぬかるみにはまり込んだ馬車を押し出そうとしている兵士た...
以前、死を目前にしている人たちの世話をしている方に会う機会があり、感動的な話を聞きました。 彼女によりますと、死が近付くとその人たちは大変親切になり、周りの...
私はアシジの聖フランシスコと「平和の祈り」を想いめぐらした。 主よ、私をあなたの平和の道具にして下さい 憎しみの在る処に愛を 諍いのある処に赦しを 分裂...
「生きる」ではなく「生き抜く」というと、平穏無事な日常ではない様々な困難に遭遇する中で、知恵を絞り工夫してその状況をすり抜けて生きていくという健気さを想像しま...
キリスト教において、キリストのご復活はご誕生のクリスマス以上に重要なことであると私も頭では理解しているつもりである。 私の記憶する限り、キリストのご誕生につ...
今頃になって思い出されるのは、その場その場で父が口にした言葉です。何十年も前のことでも、昨日のことのように鮮明に記憶に残っているのはどうしてでしょう。あの頃に...
「生き残りの者」はイスラエル民族の大きなテーマです。かれらは過酷な現実のなかで自らの運命を神への信仰に委ねて生き抜いた人々です。 イスラエルは時代が移れど、...