人は「祈る」という時、だいたいにおいて神さまから何かの恵みを願うことを考えると思います。これは願いの祈りといいます。
もちろん願いの祈りも大事ですが、祈りの中の一つにすぎません。祈りには大きく分けて四つの祈りがあります。
第一の祈りは礼拝であり、神さまへの賛美です。神さまを天地万物の創造主として信じ、また、神さまは限りなく完全な御者であるということを思い礼拝します。これは純粋な愛の祈りで、一番大事な祈りです。
第二の祈りは感謝です。神さまから与えられた多くの恵みを思い起こして、ありがとうの気持ちをこめて感謝します。私たちは人のために何かいいことをすれば、自然に「感謝」を求めます。しかしその人が、してもらったことに対して感謝しなければ、その人のためにこれ以上のことをしなくてもいい気持ちになってきます。
神さまは感謝をしない人のことをどうお考えになるでしょうか。
第三の祈りは悔い改めです。神さまのみ旨に背いて罪を犯してしまった時、それを悔い改めて神さまの赦しを願います。これは大事な祈りです。自分が犯した罪を悔い改めない人は、たとえ願いの祈りを唱えても神さまの恵みを受ける資格はありません。
第四の祈りは願いの祈りです。自分の力だけでは何も出来ないことを認め、神さまの御助けと恵みを願い求めます。神さまが私たち一人ひとりをご自分の子供として愛してくださっていることに気付いた時、神さまは必ず私たちの祈りを聞き入れてお応えになることがわかります。
信仰と愛の心をもって、よく祈る人は神さまの恵みを豊かに受けて幸せになります。本当の意味での幸せな生活を送るために、祈り以上の大事なことはありません。
*アーカイブスを再収録しました