2018年11月30日の心の糧

ストレス解消法

中井 俊已

今日の心の糧イメージ 現代はストレス社会。どうすればストレスを克服できるのでしょうか。

3つほどご紹介します。

1つ目は、精神科医で作家だった斎藤茂太先生に教えていただいた方法です。

その長年のご経験から、本にいろいろと書いていらしたのですがそれは簡単に言えば、「好きなことをする」ということです。

スポーツが好きな人はスポーツをする、あるいは観る。旅行が好きな人は旅行に行く。食べるのが好きな人は、まあほどほどに好きな物を食べる、という具合に。確かに自分の好きなことをすれば、気持ちが開放され、ワクワクウキウキして、悩みも疲れもふっとんでしまうのですね。

さて、2つ目のストレス解消法。これは1つ目とも関係あるのですが、笑うことです。

私はたまにラジオで落語を聴いたりするのですが、面白くて良く笑います。他にも好きな映画「男はつらいよ」のシリーズは、何度見ても大笑いします。笑った後は、やはり気持ちがパッと晴れて元気が湧いてくるものです。近年、笑うことはストレス解消や健康に大変よろしいと医学的に証明されている通り。「笑う門には福来たる」ですね。

さて、3つ目のストレス解消法は、最もお勧めです。それは祈ること。祈るとは、神樣と共にいること、語り合うことです。

いやいや、祈りは退屈だと思う人がいるかもしれません。しかし人間でも愛し合う者同士は、いっしょにいるだけで嬉しいし、ありふれた言葉を交わし合っても、心は満たされていくものではないでしょうか。

神樣は私たちが大好きですから、私たちのほうも神樣を好きになれば、祈りはきっと心に深い喜びをもたらすようになるでしょう。

できれば教会や静かな場所で、神樣に心を向けてみてはいかがでしょうか。

2018年11月29日の心の糧

岐路に立つ時

片柳 弘史 神父

今日の心の糧イメージ どちらを選んでいいか分からなくなったとき、わたしは自分に「これは天国に持っていけるだろうか」と問いかけるようにしている。いずれ死によって奪い取られてしまうようなものを、どんなにため込んでも仕方がないからだ。

例えば、テレビが紹介しているような大きな車やぜいたくな服、便利な道具などは、天国に持っていけるだろうか。天国どころか、病院にさえ持っていくことができない。病気になって入院するとき、わたしたちが病室に持っていける荷物はせいぜいボストンバッグ1つ分くらいだ。そのことを思えば、たくさんの物をためこんでも意味がないことが分かる。

名誉はどうだろうか。これも天国に持っていくことはできない。

 

昔、亡くなった有名な神父の部屋のあと片づけを手伝っていて、それを痛切に思い知らされたことがある。彼の部屋にはたくさんの表彰状や各国から贈られた勲章が残されていたのだが、片付け係のブラザーはそれらを手早く段ボール箱に詰め込み、ゴミに出してしまった。「取っておいても、誰も貰い手がないから」というのだ。名誉というものは、所詮そのようなものだ。

家族や友だちはどうだろう。これも天国に持っていくことができない。どんなに誰かを自分のものにしたいと思ったところで、死ぬときは自分1人だけだ。たとえたくさんの子どもや孫に囲まれ、何10人もの人たちが涙を流したとしても、死ぬのは自分1人なのだ。

では、天国に持っていけるのは何か。

それは、わたしたちの心を満たした愛だけだ。誰かを深く愛し、誰かから深く愛された記憶だけは、死によってさえ奪われることがない。

どちらを選んでいいか分からなくなったときには、よく考えて、心をより豊かな愛で満たしてくれる方を選ぶのが賢明だと思う。


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