例えば、夫の死後、還暦を過ぎてアメリカの語学学校で英語を勉強中、娘夫婦が留学を逐えて帰国することになり、私も一緒に帰国するか否かの選択を迫られました。迷った末、私は1人残って勉強を続ける決心をしました。「勇気がありますね」と言われましたが、その決断の奥には、夫の友人ご夫妻が近くに越してきて心強くなったこと、また「今、帰国したら70歳になった時、きっと後悔するだろう」と強く思ったからでした。
そこで私の60代は、大学・大学院での厳しい勉強の日々でした。しかし壁にぶつかり、「神様、助けて!」と叫び、心を込めて祈ると、必ず先生やクラスメートが助けてくれて、楽しく学び続けることができました。
卒業して帰国後の70歳代は、学んだこと、特に高齢者の福祉や認知症ケアの実習体験をレポートして出版し、講演もして伝えながら、第2の青春の充実した日々でした。
【あなたの道を主に委ねよ。信頼せよ.主は為し遂げて下さる。】(詩編37・5)
このみ言葉が今、胸に響きます。