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岐路に立つ時

末盛 千枝子

今日の心の糧イメージ

人が「岐路に立つ、」というほどの言葉で表現するのは、よほどの困難の時でしょう。でも、人生には、確かにそのような時が度々あるのだと思います。さんざん迷って、悩んだ末に、どうしても結論を出さなければならないのですが、それは本当に苦しいことだと思います。その時に、ただ一つ助けになると思えることは、悩んだ末に出した結論を神様にお委せすることではないでしょうか。もちろん、それでも、あとで、やはりこれは間違った結論だったのではないか、と思えて、また悩むこともあるでしょう。それでも、その結論によって出た結果を神様にお委せすると、やがて、きっとそれで良かったのだと新しい光が与えられるように思います。あるいは、全く違った方向に物事が進んで行って、新しい世界が開けたりすると思うのです。

迷うだけ迷ったら、あとはそれで出た結論は、全て神様にお委せするしかないのだと思います。私たちは全知全能ではないのですから、全ての可能性を前もって知ったうえで、決めることは出来ません。でも、とても辛く、勇気のいることですが、出した結論によって起こることは、全てお委せします、と祈ることが出来れば、そのとき、その困難のいちばん大変なところは過ぎているのではないでしょうか。そこまでが、人間のするべきことなのかもしれません。

 

それでも、このように考えること自体、すでに祈りの助けなしでは出来ないのだと私には思えます。そして、神様が、そこにどんな計画を用意しておられるか、私たちには解らないのだと思います。ですから、これでよかった、と思えるまでには、本当に長い時間がかかるのかもしれません。でも、それが委せて生きるということのような気がします。