次にマザー・テレサを思い浮かべる。
マザー・テレサも列車の中で神さまのお声をお聞きし、貧しい人のために一生を捧げようと決心した。
私の知るシスターは、少女の頃、カトリックの幼友だちについて行って、地元の教会へ初めて入った。シスターの生家は仏教徒だったのである。
その教会でシスターは世にも不思議な体験をした。
幼いイエズスさまを抱かれたマリアさまの御像が、突然歩いてシスターの傍に来られた。そして、イエズスさまを腕の中に入れてくださった。しばらく、あたたかく柔らかいイエズスさまを夢見心地で抱かせていただいた。
その後、マリアさまはイエズスさまを抱かれて、元の場所へ帰られたという。
シスターはその経験からミッション系の学校へ進学し、成人してシスターになった。
神さまから分岐点を示されたからである。