

クリスマスを迎える。
半世紀前の12月。アメリカで『きよしこの夜』の歌を街角で合唱する人たちをみて私も日本語で共に歌い、ワクワクしたことを思い出す。
今、世界各地で戦争が絶えず、その無残な映像をテレビで見る度に心に浮かぶ情景がある。戦争の最前戦で戦争を休止した兵士たちのことである。
昔の記憶を娘に話したら、ネット検索を薦められ、【クリスマス 休戦】のキーワードで、その奇跡的な出来事が次々と出てきた。
その一例は・・・・フランス北部の最前線で1914年のクリスマスイブ、ドイツ軍の塹壕から聞こえる「きよしこの夜」の歌にイギリス連合軍の兵士たちが釣られて歌いだし、ついに両軍の兵士が塹壕から這い出てドイツ語と英語で合唱し、キリストの誕生を喜び祝った。【クリスマス休戦】が実現したのである。
ごく一部の出来事で、反対も多く、戦争はその後も続けられたが、私は「ああ こんなことが今も起きて戦争がなくなればいいのに」と思わずにはいられない。
強欲な権力者たちが武器や戦略を競い合い、報復を繰り返して休戦のめども立たない。しかしあの兵士たちは歌って戦争を止めたのである。
数々の出会いと神の導きの中で生まれたこの歌は、素朴な歌詞とメロデーで、階層や世代を超えて徐々に広まった...とネットで知った。多分皆様も聴いたり歌ったりしたことがあるのではないでしょうか。
【きよしこの夜 星は光 救いの御子は まぶねの中に 眠り給う いと安く】
静かな夜、馬小屋で生まれた神の御子の安らかな寝顔は、神から人類への愛の贈り物。真の平和と喜び、希望の象徴だと私は想う。
今年のクリスマス、この歌を歌って、世界平和を祈り求めよう。