人はそれぞれ、三つの違った面を持っています。 第一の自分は、公の場での自分です。たいてい、ちょっと固くなり、形式ばります。人前に出る時、その場に合う服装をし...
人はそれぞれ、三つの違った面を持っています。 第一の自分は、公の場での自分です。たいてい、ちょっと固くなり、形式ばります。人前に出る時、その場に合う服装をし...
今からもう25年近く前のことです。私が旧知の人と再婚したすぐ後のことでした。成人していた長男は、生まれた時から難病があると言われていましたが、それほど目立った...
私の友人に、手話をする神父がいました。彼は、「手話で伝えるためには、不思議と自分が何を言いたいかをはっきりさせなくてはいけないので、知らない間に言葉が簡潔明確...
春の訪れとともに、桜のつぼみもふくらみ、今、咲こうと待ち望んでいる頃となりました。皆様の周りではどの様な風景が広がっているでしょう。 春は様々な「時」。年度...
父や母に対して、私はどれほどの恩返しをしたのだろう、と思うと、とても辛くなります。大切に育てられたにも関わらず恩返しをした記憶があまりないからです。 記憶に...
逆境にある時に這い上がれる力、立ち直れる力こそが「真の強さ」だと私は思う。自分はどうかと振り返ると、周りに助けてもらってやっとこさの生き方をしていたように思う...
これまでの人生、仕事柄色々な人と出会ってきましたが、一つの見方として、この人は自分の生き方に満足しているか、あるいは自分が生きてきた歩みにしっかりと足が着いて...
昨年、神奈川県の詩人会が主催する朗読会が横浜のジャズの店で行われて、とても素敵なひと時が織りなされました。私は司会を務めましたが、その会の前にMさんからご挨拶...
「弱気になるとき」、これはよく用いられる表現で、実際に人生でもよく起きることです。自己中心性、疲労や怠慢のために、私たちはみなあやまった判断をするものです。そ...
紀元1世紀の地中海世界で、困難な旅を続け、キリスト教を広めたパウロという人物が、「わたしは弱いときにこそ強い」(Ⅱコリント12・10)という言葉を残している。...
あるアメリカ人司祭は、幼い頃から楽しい家庭を持つことが夢でした。10人の子供たちと2匹の犬を飼って...と将来を思い描いていたそうです。ところが18歳の時、車...
コリントの信徒に向けたパウロの言葉を読む時、私は弱っていた心が勇気づけられ、回復していくのを感じる。 「・・・主は、『私の恵みはあなたに十分である。力は弱さ...
真の強さとは何か――この問い掛けは、真の力あるいは本当の力とは何か、といった問い掛けとして理解することもできますが、真が本来持っている力とは、そもそもどういっ...
もう30数年も前、私が学生だった頃には、毎年2月5日の夕方、凍てつく風が吹く中、二十六聖人殉教者に思いを寄せて、西坂の丘では荘厳なミサが捧げられていました。 ...
神から生かされている身としては、力や強さがあるとしたら、そこからもらっているように感じます。 力は自分からなかなか出てきません。他から注がれているようです。...
生まれたばかりのキリスト教会において、キリスト教へと改宗した人たちの中には、ユダヤ教徒もいましたし、ユダヤ教徒でない人たちもいました。パウロという人は、もとも...