春の訪れとともに、桜のつぼみもふくらみ、今、咲こうと待ち望んでいる頃となりました。皆様の周りではどの様な風景が広がっているでしょう。
春は様々な「時」。年度の終わりと始まり。保育園・幼稚園から小学校。中学校など、学年が上がって学び舎が変わる人。さらには社会人になる人、社会人生活を終える人など、様々な方がおられることと思います。私たちにとって大きな時、大きな転換の時です。
卒園、卒業、退職なさる方々にとって今の時は、別れや旅立ちの時。これまで過ごしてきた時を走馬灯の様に振り返ると、喜び悲しみなど様々なことが浮かんでくるでしょう。それを大切な歩みとして心に収めることができれば良いでしょうね。
新たな時、新たな場へと進んでゆくということは、これまで経験したことのない未知の世界に飛び込んでゆくこと。そこにはこれまでにない新たな出会いなど希望もある反面、少なからず不安もあることでしょう。
私たち一人一人の歩みを考えてみると、毎日毎日、一瞬一瞬、私たちを待つ新たな時、新たな場へ向かってゆく歩みです。その歩みを私たちは一人一人、そして一歩一歩大切に歩んでいるでしょうか。そのことを想うなら、旅立ちの時、希望のうちに信頼のうちにもたじろぐことなく、立ち止まることなく歩んで行けるのではないかと思います。
また旅立ちの時、私たちが新たな場に呼ばれていると考えることもできるでしょうか。そしてその呼びかけに応えて歩んでいこうとするなら、様々な想いの中にあったとしても、歩みだしてゆくことができるでしょう。
新たな時を迎えられた方々、皆様の上に、神さまの恵みと祝福が豊かにありますように。