春らんまんのある日、幼稚園の園児たちが三々五々母親に伴われて帰って行きます。そのとき、門のそばの桜の大木を見上げていた園児が、嬉しげに叫びました。「ママ、見て。...
春らんまんのある日、幼稚園の園児たちが三々五々母親に伴われて帰って行きます。そのとき、門のそばの桜の大木を見上げていた園児が、嬉しげに叫びました。「ママ、見て。...
私たちの修道院は、大学内の建物の1つの4階にあります。したがって出勤する時、修道院に戻る時には、小さなエレベーターを使います。そんなある日、ふと、気がつきました...
大腸ガンの手術をしてからおよそ2年が経った。先日もCT検査、血液検査、便潜血検査を受け、異常なしであった。病院からの帰り道、スキップしたいほどの嬉しさであった。...
人はどう思っているかどうか分からないが、私はかなりおおらかな性格であると思っている。めったに怒らない、不平不満をほとんど言わない、愚痴をこぼさない、人の悪口を言...
おおらかに生きるというのは、いい加減に生きることでも、怠けて生きることでも、無責任に生きることでもありません。むつかしいことです。そのような心境に生きるためには...
あるところに、まだ幼な顔のぬけないひとりの女学生がおりました。今でいうなら中学1、2年生位でしょうか。この少女の育ち方は少々変わっていました。田舎の大きなお寺に...
最近は「おおらかな人」をあまり見かけなくなりました。私たちは、いろいろなことをコンピューターで管理する社会にいますので、人間が機械に合わせる状況が生まれています...
幼稚園で保育の様子を見ていると、教室によってずいぶん雰囲気が違うことに気づく。ある教室では、子どもたちがのびのびと課題に取り組み、子どもたちの顔には安心と喜びが...
「おおらか」という言葉には、大空の広がりと穏やかさがある。空のように大きく優しい心を持ちたいと思っても、人間にはなかなか難しいことのようだ。或る時、小さな子ども...
父の楽しみは竹で編んだカゴを背負って山に出かけ、山菜やキノコを採ったりすることだった。ある日、近所の友人と一緒に山に行き、ワラビやタラの芽をたくさん採って帰って...
『おおらかに』という『テーマ』を見て、まず心に浮かんだのは「(天の)父は悪人にも善人にも太陽を昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせて下さる方なのです」...
ああ忙しい、忙しい。慌ただしく動き回っている私。そんな私になっていないでしょうか。ゆとりがなくなって、いらいらしたりする中で、いけない、いけないと思いつつ、なか...
ほんの数日前、私は大好きなマーラーという作曲家の交響曲で、"復活"という名のついた大曲を、朝から夕方までのリハーサルで指揮して、もう擦り切れた雑巾みたいに疲れて...
ダウン症を持つ息子の周にてんかんの症状が出たのは、もうすぐ2歳になる頃でした。頭がカクンと脱力したり、両手がピクンと上がる発作に気づき、心配になった私と妻は、周...
さまざまな立場の人の気持ちや状況を想像して受け入れることのできる人は「おおらかだ」と言われます。寛大な人です。寛大な人は、「君にとってその方が仕事がしやすいなら...
ばたばたと過ぎていく毎日。自分自身のことで頭が一杯になり、周りの人たちのことなどとても構うことができない毎日。そんな時に、ふと空を見上げてみることができれば、ま...