かつてのわたしもそうだったが、今は違う。あるハンガリー人の宣教師から「率直で自由で誠実な関わりの3原則」というのを教わり、それを実行して、よりおおらかになったと思っている。
第1原則 相手に対して自分が感じている気持ち、願いごとなどをありのままに伝える。
第2原則 それに対してどういう応答をするかは相手に自由を与える。
第3原則 相手がどういう応答をしたとしても関わりを変えない。
その宣教師とは「少なくともあなたと私はこのような関わりでいこう」と約束をした。
特にこの第3原則がなかなかむずかしい。相手からネガティブな気持ちを聞かされたり、自分の願いごとを断ってきたときに、それでも相手の自由を尊重し、かつ関わりを変えないというのはそう簡単にできることではない。不機嫌になったり、ケンカになったり、口をきいてくれなくなったりしやすい、つまり関わりを変えてしまうことが多い。しかし「どんな応答があっても関わりを変えない」という原則はお互いを率直で誠実にする。
それから、この原則をいろいろな人との関わりにも広げていった。相手と約束をしなくても、自分はこういう関わりの原則を持っていると告げるだけでもかなり効果があることに気がついた。